美唄市視察 株式会社北海道びばい雪うなぎ

8月31日に行った美唄市の視察の報告です。

【日程】
株式会社北海道びばい雪うなぎ
美唄市役所
(昼食)びばいバルスキマ
炭鉱メモリアル森林公園
アルテピアッツァ美唄

【株式会社北海道びばい雪うなぎ】

はじめに、美唄ハイテクセンターにて説明を受けました。このような内容でした。

・ウナギは鹿児島、宮崎、静岡、愛知の4県で養殖が盛ん。久保正一代表取締役の出身は鹿児島県。54年前にウナギの養殖を始めた。13年前に焼津に展開。現在は2拠点で、ニホンウナギしか養殖しない。
・雪解け水で隣接したサーバーセンターのコンピューターを冷却し、25~30℃に温まった水を養殖に利用することで、生産効率のよい環境配慮型の養殖事業を行うことができる。
・進捗について。現在、3棟の農業ハウスが設置されている。10月下旬に養殖事業を開始したい。サーバーセンターの誘致は遅れている。
・ハウス内には円形の水槽が設置されており、5mの水槽で7,000~10,000匹のウナギを養殖することができる。1つのハウスで10万匹、開始時で45トンを目指す。
・酸素を水の中に取り入れて循環する。小さな面積でも育てられる。
・静岡で育てているシラスウナギを美唄の水槽に持ってくる。表示法について、育成期間によって北海道産と表示できるかどうかはこれから。
・札幌や旭川に生きた状態でウナギを届けたいが、ウナギは輸送時に24時間しか生きられないため、空輸が何らかの理由で止まると死んでしまう。美唄なら1時間半で届けることができ、飲食店は安心して入荷できる。
・多くはビカーラ種であるが、ニホンウナギを養殖するのは国の許可がなかなか得られず、大きなハードルだった。
・韓国はウナギの養殖が盛んで、水槽の工事に4名が来ている。

【質疑応答】

Q 補助金の利用状況について。
A 空知工業団地の土地については90%が美唄市の助成(上限5,000万円)。建物は30%(上限2,700万円)。

Q 流通の見通しについて。
A ハウスの建設に時間がかかったこと、韓国の水槽技術者がなかなか来られなかったこと、ナフサの影響で塩ビ管が入らなかったことから遅れ、来年2月を予定している。

Q 価格帯について。
A 九州の山田水産のウナギは大規模で生産ラインがあるため安く、大手のイオンなどは山田でなければ対応できない。国内産では名古屋、静岡でブランドをつくっている。北海道のブランドを築いて、ある程度の価格帯で提供しないと経営は厳しい。

Q ここ以外でも同様の事業を行っているところはあるか。
A ない。以前、積丹で大阪の業者が北電との協働で養殖事業を行う話があったが、なくなった。

Q 国の制度で困ったことは?
A 完成しないと許可が出せない。トン数をオーバーすると許可が下りない。道も応援していると思っている。

【資料説明】

・鹿児島や宮崎は大規模、静岡は小規模な養殖場が多数ある。将来的には25棟を目指し、実現できれば静岡を抜く。
・水の確保が必ず必要。静岡も鹿児島も地下水。美唄で行うにも水が重要である。

次に、現地での説明を受けました。ハウスに入ると両側に水槽がずらりと並んでおり、一方の列はウナギの養殖、もう一方は酸素の供給に使う。水槽にはまだ水が入っていない状態だった。

食のみならず、DX、GX、そして美唄市・北海道の発展にも寄与する壮大で未来に希望が持てる取り組みでした。ご対応いただきました株式会社北海道びばい雪うなぎのみなさま、美唄市経済部経済観光課の担当の方にお礼申し上げます。25棟が完成し、北海道ブランドのウナギが全国の飲食店や食卓に広まる日を楽しみにしています。