北海学園大学館田ゼミ主催 映画『ハーヴェイ・ミルク』上映会
11月10日(日)は、北海道立道民活動センターかでる2・7(北2西7)にて開催された映画上映会にトークゲストとしてご招待いただきました。
イベントは 映画『ハーヴェイ・ミルク』~観て、聴いて、話して学ぶLGBTQ~ と題し、北海学園大学法学部で憲法学を専門に扱う館田ゼミの学生さんたちが主体となって運営されました。
映画の内容は、サンフランシスコ市議会議員でゲイ当事者のハーヴェイ・ミルク氏が1978年に市議に当選し、その後の暗殺事件に巻き込まれる一連のいきさつにフォーカスしたドキュメンタリーです。ミルク氏は、同性愛者をはじめとする多様なマイノリティの人権を世界に先駆けて訴えてきた人物です。一方で、同性愛者への無理解からたくさんの政治的困難にぶつかり、最後には同じく市議であったダン・ホワイト氏による暗殺事件の犠牲者となります。
上映後のトークでは、私も彼と同じLGBTQ当事者の自治体議員という立場から、彼の活動や彼が見通していた現代の共生社会の姿などについてお話をさせていただきました。
質問の時間では、ゼミ生や一般の来場者さんから「同性婚の憲法上の解釈」や「制度が社会に与える影響」などといった専門性の高いご質問も多くいただきました。憲法学や社会課題に対して、みなさんに高い関心を持っていただいていることを肌で感じる機会となりました。
こうしたLGBTQに関するイベントを、憲法学という独自の視点から、そして若い学生さんの力で開催していただけることは、大変ありがたいことだと思っています。ご来場いただいた方々はもとより、たくさんの事前学習を重ね、豊富な知識をもって今回のイベント運営にあたっていただいたゼミ生のみなさん、館田先生、そのほか多くの関係者さまにも深く感謝申しあげます。