にじいろtalk-talk実績報告会

にじいろtalk-talk実績報告会に出席しました。にじいろtalk-talkはL-Portが運営するセクシャルマイノリティのためのライン相談窓口です。悪天候にもかかわらず、会場は満席でした。

はじめに男女共同参画センターの菅原亜都子さんの基調講演がありました。SDGｓにLGBTが入っていないこと、行政が民間のサービスを利用した相談窓口を設けるにあたっての課題などの話がありました。スタッフに「菅原さんもレズビアンと思われて困らないの？」と訊かれ「仲間になった気がする」とお話しされていたことがとても印象的でした。

続いて中谷衣里さんより、実際の相談の流れや件数、相談後のアンケートなどの実績報告がありました。その中で、相談にラインを使うことについて、通学中や家族と一緒の時でもだれにも知られずに相談でき、「ちょっと夕食とってきます」などいつでも中断することができることなどから気軽に相談ができ、また相談員においても、モニターを使ってリアルタイムで情報を共有することでチームで相談にあたることができ、相談員の負担を軽減できるとの利点があげられました。

代表の工藤さんより、いま悩んでいる若者に届けたいので今回は当事者のコミュニティには広報しなかったこと、財源がなくクラウドファンディングで資金を集めたこと、相談はボランティアで行われていることなどこれまでのにじいろtalk-talkの経過や現状について総括がありました。

にじいろtalk-talkのことがセクシャリティに悩む若者にひとりでも多く行きわたるよう今後とも応援していきたいと思います。