ダイバーシティ研究会

北海道議会では11月7日に会派を超えて人権問題などの視点で研究や議論を行う場としての「ダイバーシティ研究会」が発足しました。2回目の今回は環境生活部くらし安全局道民生活課により「性的マイノリティへの理解について」と題し説明がありました。

1 性の多様性について理解しよう
2 あなたがきづいていないだけかも・・・
3 性の多様性を理解し認め合おう
Tpoics!

性的指向や性自認に関する基本的なことや、当事者がどんなことに困っているか、パートナーシップ制度の導入状況や同性婚の判決状況などについてお話しいただきました。

当事者等の講話では自身の経験や思いも含めて語られることが多く、心に訴求するものがあるのですが、道民生活課の説明は確実性と中立性がしっかり担保されており、とても安定感がありました。Topics!のパートナーシップ制度の分類のスライドは行政ならではの観点で、わたしにとっても新しい学びとなりました。

質疑応答ではこのような活発な質問がありました。

Q 性同一性障害は障害なのか?診断は病気だが?(WHOでは障害ではなくなったが障害としていることについて)
A 医療保険の観点から障害としているものと考えている。

Q FtMとMtFでの困りごとの違いについて。
A 今のところ、分けて困難を表記していない。トランス女性についてはトイレで困る件に関して経産省の判決があった。この点(FtMとMtFでの困りごとの違いについての質問)は新しい気付きである。

Q 道教委の範囲ではあるが、学校、幼稚園・保育園での資料は?
A 小中に先生の指導書がある。高校でも適用されている。子ども向けにもチラシがある。後ほど確認する。

難しい質問もあったところですが、答えられないことを曖昧にせず謙虚に受け止める担当課の学びの姿勢が垣間見えました。

今回は会派を超え40名あまりの議員が参加しました。それぞれ考えはあるかと思いますが、自由な議論や勉強を重ね、それぞれの主張を理解し合うことは有意義なことだと思います。今後、多くの方に参加いただけることを願っています。学習会の開催にあたり尽力された呼びかけ人のみなさま、くらし安全局のみなさま、そして参加されたみなさまありがとうございます。

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