総合政策委員会道外調査 2日目 自転車を活用した地域振興について(愛媛県)

総合政策委員会道外調査で四国・中国地方に来ています。総合政策部では、知事室に関すること、官民連携、地域創生や市町村に関すること、物流やJRなど交通政策に関することなどを所管しています。

1日目は移動日、2日目は愛媛県議会にて意見交換を行いました。テーマは自転車を活用した地域振興について。

自転車新文化推進課より説明いただきました。全部は拾い切れなかったのですが、このような内容でした。
・『自転車新文化』の考え方について。移動手段だけでなく、健康、生きがい、友情をもたらすものである。
・唯一自転車で渡り切ることができるしまなみ海道(本州四国間のことと思われる)を誘客に活用できないかと考えていたが、台湾の自転車メーカーの社長より、まずは自分たちが利活用することが重要と教わった。
・H26には国際的なサイクリング大会が開催された。翌年に推進室を設置。県民みんながつくる育てるサイクリングパラダイスを目指している。
・今年から自転車のヘルメットが努力義務となったが、愛媛では10年前から取り組んでいる。着用率は中高生はほぼ100%、全体でも30%で全国一。
・CNNで世界7大サイクリングルートに選定(H26)。楽天トラベルサイクリスト人気の旅行先で1位(H29)。
・2019年では台湾、オーストラリア、アメリカ、フランスからサイクリストが訪れている。2022年ではアメリカ、オーストラリア、ドイツ(欧米ではコロナの規制が解けるのが早かったことが要因)。

これについて、活発な質疑が行われました。

Q 各自治体へ県の考え方を広めるポイントは?
A 県内町村、幹部職委員に話しかけ、イベントを行い知事の本気度を見せた。実際に走ってみると楽しかったという意見だった。11月の第2日曜をサイクリングの日と位置付けている。連絡会議をつくって協議している。県からの予算はあまりないが、無理強いせず、各自治体がやれることをやりましょうということにしている。

Q 交通手段として自転車はどの程度活用されている?
A 2020年で分担率16.7%。全国でも高い方。
なお、日本における自転車の分担率は13%とされている。

Q 自転車の安全利用に関する取り組みは?
A 車両としての交通ルールを学んでいない中高生への教育を継続的に行っている。自転車甲子園で自ら学ぶ場を提供している。自動車によるの煽りは減少、1.5m離れが浸透してきている。

Q どのくらいの予算?
A 2億前後。ソフト事業が1億(自転車のブルーラインは別)

ふちがみからの質問です

Q アドベンチャートラベルとの連動は?
A 2~3年前からATと併せて商品化する取り組みが始まっている。ダイビング、釣り、キャニオニングなど。

Q 障がい者については?
A 一部コースでタンデム自転車を解禁。障がい者が自由に走れる環境を整えていきたい。

午後からは実際にしまなみ海道を走行します。雨の予報がありますが、降らないことを願います。