北方領土対策特別委員会道内調査 1日目 ①羅臼国後展望塔 ②元島民との意見交換
北方領土対策委員会道内調査1日目は羅臼国後展望塔と元島民との意見交換でした。
①羅臼国後展望塔
羅臼町の中心市街地にほど近い海抜167mの高台にある展望塔で、南東方向に国後島が広がっています。国後島まではおよそ25km。根室海峡での国境をどのように認識できるかについて聞いたところ、現在はGPSで、越えると拿捕されるとのこと。「海に赤い線が引かれている」というのは有名な冗談です。日本の放送を国後島で視聴することができ、羅臼町での花火大会の日程について国後島から問い合わせがあるとのことです。ウクライナでの紛争以来、日本とロシアの交流が途絶えていますが、民間レベルではお互いに関心を持っていることがうかがえます。
建物の中には北方領土に関する写真や書籍などの展示物があり、ガラス張りの窓から国後島や羅臼の町が一望できます。「北方領土」隣接地域到達証明書が羅臼町内ほか根室市内、別海町内、中標津町内、標津町内の22か所で発行されており、羅臼国後展望塔もその一つ。それぞれ異なる写真が載せてあり、集める方もいるとのことです。北方領土返還要求運動署名簿があったので署名しました。

②元島民との意見交換
元島民の方(千島歯舞諸島居住者連盟)よりご意見を伺いました。元島民の方の思いは共通するものも多く、このような点があげられました。
・元島民の平均年齢は90歳。
・上空慰霊が再開されてよかった。
・北方墓参の早期再開を求める。
・北海道議会議員選挙の選挙区について、根室市と根室地域が合区になったことは残念。
・啓発グッズが少ないので予算建てを。
・北対協の会員が減少している。
・子どもたちが勉強で北方領土について割く時間がない。
・根室管内に来る先生に、初任者研修で北方領土のことが取り扱われている。
・1世の人が参加できなくなってきている。2世、3~4世につなげるために努力を。ご尽力いただきたい。
・安全操業の早期再開に向けて実現していただきたい。ロシアとの交渉経過についてわかる範囲でお話いただきたい。
・墓参、交流事業ができず、3世、4世の会員が減少している。国の法律で簡単にはいかないが、ご努力いただきたい。
・4島交流促進議連(北方領土返還・四島交流促進議員連盟)の1日も早い再開を。議員立法で法改正し、後継者の融資問題の解決を。
※現行では元島民等の「配偶者、子、孫、子または孫の配偶者」に限定され、ひ孫、きょうだい、甥・姪等は承継先に含まれず、子や孫でも生活援助等の基準を満たさない人は対象外となっている。
質疑応答
Q 後継者育成、子どもに対する教育プログラムをどのように思われている?
A 道教委では初任者講習で行っている。もう少しボリュームを。先生方には北方四島のイベントなどに参加いただきたい。子どものカリキュラムのコマ数の拡大を。北方領土のイベントで学校の先生の顔が見えない。教員であれば、ぜひ勉強していただきたい。
Q 同じ領土問題の尖閣、竹島についてどう思っているか。
A 国の領土、主権の問題を壊したくない。そういう想いで取り組んでいきたい。
Q 国と文科省の本気度の問題。直接、真意をただしていく運動、要請が必要。
A その辺りは考慮しながら、新しい方向を打ち出していきたい。
Q 全国の子どもたちに伝える活動について
A 学校教育は進んでいない。先生に理解、先生に協力していただけるよう。教育委員会に要望しているが、壁があり進まない。学習指導要領に北方領土の問題、指針が出されている。それに基づいて教科書に掲載されている。
A 教科書があって指導要領があるなら進めていただきたい。
Q 独立行政法人北方領土問題対策協会(北対協)の融資について
A 議連が休会しているのでぜひ再開を。本来の法の趣旨と違うが、幅広く対象としていただきたい。
質疑応答では主に教育についてとりあげられました。
発言は控えましたが率直な感想として、教育で北方領土のことについてもっと関心をもってもらうことは理解できるが、教職員の業務過多が問題で教育現場に余裕が全くない中で、だれがどの時間を使って行うのかという問題を解決できなければ、進めることは難しいと思います。
のちの懇親会でこのような話をしました。
Q 経済団体等との連携について
A お付き合いで入ってくれている程度(北方領土関連の会と思われるが何の会なのかまでは聞き取れず)



