第3回ふちがみ綾子道政報告会
8月27日に第3回ふちがみ綾子道政報告会を開催しました。前回同様、ホテルユキタ会場とオンライン会場のハイブリッド方式で参加は無料、北海道ろうあ連盟さんに手話通訳を依頼しました。冒頭のあいさつでは私も手話で自己紹介し、北海道では平成30年に手話言語条例が制定され、私たちも手話の普及推進に努めていると述べました。
本編は、司会者とわたしの対話という形で行いました。
前半は、わたしへの質問を8枚のパネルで示し、参加者に選んでもらうというものでした。マツコ・デラックスさん出演のテレビ番組月曜から夜更かしのイメージです。議員活動に関することのほか、あまり知られていないが気になること、やや意地悪な質問など、参加者に楽しんでいただけるようなものを用意しました。パネルはつぎの通り。
・議員になるには?
・議員にはどんなことを相談できるの?
・わたしたちの声が反映されるまで
・裏金もらったことある?
・居眠りしたことある?
・市議と道議の違いは?
・ニューハーフやっててよかった!
・そのほか自由質問
こちらの想定としては、空気が温まったころに裏金の話がでるかと思っていましたが、真っ先に選ばれました。このような回答をしました。
まずパーティー券を買った方は全く悪くない。収支報告書に計上しなかったのが問題。わたしはパーティー券を1枚売るだけでも大変で、ノルマを超えるほどパーティー買ってもらったことは一度もなく、足りない分を自腹で出している。
そのほか自由質問では、議員になった経緯について質問がありました。これに対する答えはやや長いのですが、大まかにこのような内容でした。
議員になる前まではすすきのでニューハーフとして仕事をしていたが、将来も飲む・踊る仕事を継続することは困難、昼間の仕事に就くことも難しく、将来を描きにくい状況。このため事業を起こし、ニューハーフ業界の方々がセカンドキャリアを築くことができるよう取り組みを進めていたところ、現職の道議から声がかかった。社会を変えることで解決していくという方法もあると考え立候補を決意した。
想定問答はあるていど用意していたのですが、参加された方とのやり取りで進めていくと、想定していた質問とは全く違った方向に進み、ほとんどアドリブで答える一幕もありました。また、「それで、議会中寝たことはあるのないの?」といった司会者のウィットに富んだ切り返しも会場が笑いに包まれる(わたしにとっては厳しい)場面もありました。
後半は議員になって実際にあったことについて、みなさんが議員だったらこんなときどうするか?を参加者に4択で答えていただきました。各問にはその他という選択肢を設けました。少数意見に耳を傾けること、もしかしたら想定以上に良いアイデアがあるかもしれないからという意味があります。わたしが実際にどうしたかは答えますが、正解はありません。
・東区内の居酒屋で飲んでいたら同選挙区内の他会派の議員とばったり遭遇。政党どうしは対立関係。どうふるまう?
①相手が気が付いていないのであればそっとしておく。
②軽く挨拶しに行って無難にやり過ごす。
③積極的に話しかけ、雑談をはじめる。
④その他
相手の状況にもよりますが、わたしはできれば③、話すねたがなければ②というところです。④の回答の中には、打合せをするという意見もありました。かなりトークのスキルが要求されるとは思いますが、逆に実際、偶然会った他会派の方に貴重なアドバイスをいただいたこともあります。
・「これまでもトランス女性は女性用施設を利用する際、周囲に配慮しながら混乱をきたさない方を慎重に選んでいる。」とSNSに投稿したところ「犯罪だ」「身体男性が女性用施設に入るのは女性への人権侵害だ」などと大炎上。どうする?
①論理的に反論する
②相手をブロックする
③無視する
④その他
以前は①で対応していたこともありましたが、感情に論理は通じず炎上するだけだったので、今は無視することにしています(③)。
・全会一致を目指すことを原則とする『意見書』。こちらから出した内容は最低賃金アップのための中小企業支援。政府も同様の方針を示しているものの会派間調整は非常に難航し、内容を修文しようとも全く受け入れてもらえない。どうする?
①多数決で否決されるのを覚悟で全会一致でなくとも提案することでこちらの意見を示す。
②強行すれば今後、こちらが同意できない意見書も可決される恐れがあるため取り下げる。
③反対する会派以外の会派の賛成を得てぎりぎりまで駆け引きをする。
④その他
会場は③という答えがほとんどで、わたしもそのようにしました。
前回同様、来場者も参加する内容でしたが、前回よりも報告会らしい報告会となりました。ご参加いただいたみなさま、準備から手伝っていただいた支援者、学生・他議員事務所などドットジェイピー関係者、事務所関係のみなさま、構成から司会まで務めていただいたウグイスさん、北海道ろうあ連盟のみなさま、撮影のウエムラスタジオ様、ホテルユキタのみなさまに心より感謝を申し上げます。