東京レインボープライド2023

4月22、23日の日程で東京レインボープライド2023が代々木公園にて開催されました。このイベントはLGBTQをはじめとするセクシュアル・マイノリティの存在を社会に広め、「”性”と”生”の多様性」を祝福するイベントです。新型コロナウイルス感染症の影響で2020~2022はオンラインのみやハイブリッドなど制限がありましたが、4年ぶりに大規模な開催となりました。報道によると現地での参加者20万人以上、コロナ前の2019年を取り戻していました。

今回の出展ブース数は193にのぼり、とても1日ではまわりきれないボリュームでした。以前と比べ圧倒的に増えていたのは企業のブースです。飲料・食品メーカーや製薬会社、保険・証券、IT、製薬、衣料、不動産・ハウスメーカー、家電・電子機器、金融、自動車関連、印刷、人材派遣・・・ありとあらゆる業種が出展していました。それぞれの企業のロゴなどがレインボーにアレンジされており、とてもユニークでした。SNSにアップするための枠や、カメラマンに写真を撮ってもらえる企画などを用意しているブースなども見られました。

プライドパレードでは、沿道や歩道橋の上からたくさんの見物客が「ハッピープライド!」と声をかけながらレインボーフラッグを振ったり、カメラにおさめたりしていました。とりわけ外国人観光客にとってはなじみのあるイベントであるせいか、とてもノリがよく好評でした。今年は確認していませんが、以前には寄港しているクルーズ船から多くの乗客が訪れていたと聞いています。今回のパレードの参加者は1万人以上。こちらもコロナ前の規模を取り戻しています。

このイベントを通じ、大会の活動趣旨にもありますように、性的指向および性自認にかかわらず、すべての人が、より自分らしく誇りをもって、前向きに生きていくことができるHappy!な社会の実現につながることを願っています。

ところで、LGBTQに共通する課題もあるのですが、それぞれ固有の課題があり、それぞれの立場や考えがあります。本来LGBTQとひとまとめにはできないのですが、世界中どこでもこうしたイベントの際には力を集結し、時に人種など性に関すること以外のマイノリティも巻き込んで一つにまとまります。その理由は自分で選んだことではないが社会から不利益を受けているからと聞いたことがあります。このことはわたしたちにとって何か重要なことを示唆しているような気がしてなりません・・・。