民主議員ネット・北海道2022秋季政策研修会
民主議員ネット・北海道では年に2回、政策課題についての学習会が行われます。民主議員ネット・北海道は民主系(立憲民主党だけではない)の道内の地方自治体の議員などで構成されています。今日の演題は次の2本
『日本の農業と食料を守るため』東京大学 鈴木宣弘
『科学的就労支援IPSと現在の日本の制度との乖離』 NPO法人コミュネット楽創
1本目は食糧自給率、食の安全、関する話。日本の食料自給率はカロリーベースで37%で多くを海外に依存していますが、種や肥料も考慮した実質的自給率は10%前後。不測の事態が発生した場合の食料安全保障が危惧されています。また、海外で認可されていないにもかかわらず日本では規制が緩い農薬も多く、食の安全が問題になっています。これらの改善に向け、今年の7月の法制化されたみどりの食料システム戦略に期待が寄せられています。
2本目は以前から以前から意見交換などをさせていただいている楽創さんによる就労移行支援に関する話。IPSとは個別の就労活動支援と職場定着支援を中心とした就労支援モデルです。現在の就労移行支援事業所の報酬は、早期に利用者の方の就職につなげることができるほど低くなってしまうという問題があり、報酬体系の見直しが求められています。
いずれもたいへん貴重な講話でした。今後の議会議論にいかしていきたいと思います。