代表質問

昨日午後から行われた民主・道民連合からの代表質問についてお知らせします。質問項目についてはこちら
http://fuchigamiayako.jp/archives/8313
の記事をご覧ください。
主な論点について。

・知事の政治姿勢について
公約の達成状況に関する質問。答弁には「現場主義を徹底し」、「道民の切実な声を伺い」とありますが、なおみちカフェやスクラムトークなどは、注目が集まるところなどいわゆる「映える」ところに偏っており、困っている人、苦しんでいる人、立場の弱い人のところに(例えばフードバンクや困難を抱える女性を支援する団体など)行った形跡は見られません。この点は度々指摘してきましたが、引き続き求めていきたいと思います。

・物価高騰対策について
物価高騰対策は子育て世帯へのお米・牛乳券など毎回同じところを対象としている。学生や若年層、高齢者など支援が必要なところに行き届いておらず、対策を求めた質問。この件については(ワーキングプア、氷河期世代なども含め)昨年から決算特別委員会や知事要請などを機会あるごとに度重ね求めてきましたが、声を聞く対象が明確にされてきませんでした。今回知事からは、所得が低い若年者や高齢者といった物価高の影響を受け生活が苦しい方々などの声に耳を傾け、と今回初めて具体な対象が答弁されました。半歩前進といったところです。

・泊原発について
北海道の再エネポテンシャルが高く、首都圏へ送電するほどの余剰電力があるのであれば、リスクを取ってまで泊原発を再稼働するのは不合理では?という質問。答弁では、泊原発は規制委員会の審査中で予断をもって申し上げる状況にないとのことでした。規制委員会の結果を待つ理由はなく、質問と噛み合わない答弁となりました。このような質問は、追及しすぎた結果こちらが望まない答弁を引き出すという可能性もしばしばあるので、調整しながら慎重に言葉を選んでいく必要があります。

・オーバーツーリズムについて
外国からの観光客が増える一方、小樽市での踏切事故、雪まつりでスタッフに雪玉をぶつけるユーチューバーなどオーバーツーリズムが問題となっていることから、知事及び警察本部長に対策を求めました。知事からは地域と旅行者の安心安全や良好な関係の構築、警察本部長からは法令違反があった場合には法と証拠に基づき厳正に対処との答弁でした。
なお、なぜユーチューバーを逮捕しなかったかという問い合わせを複数頂いていたので別途問い合わせたところ、動画だけをもって逮捕することができず、被害者としても現場検証を行うことまで求めなかったためとのことでした。

・ヘイトスピーチ対策について
外国でのDEIへの取り組みの後退により、SNS運営会社など世界的な企業がそれに追随し、日本にも影響が出ています。意図的にヘイトを繰り返す人に啓発は届かないので、知事から「誹謗中傷は許さない」とメッセージを発信してほしいという質問。残念ながら、啓発などこれまでの答弁にとどまりました。

私たちの要望がすぐ答弁に出てくることはそう多くないのですが、数ヶ月後に反映してくれていることもあります。いつ門が開かれるか、タイミングを測るのは難しいですが、粘り強く言い続けること、チャンスを逃さないよう門が開くのを虎視眈々と狙い続けることが必要だと思います。