JP労組北海道地方本部での講演

1月18日に行われたJP労組北海道労使セミナーにて『LGBTQから考える日本社会の差別の現状』というテーマで講演しました。内容は次の通り

・ふちがみ綾子について
・差別の現状について
・LGBTQってなに?
・LGBTQを取り巻く課題
・なぜ差別はなくならないか
・わたしたちができること

差別の現状について。日本国憲法では基本的人権が3つの柱の中心に据えられ、14条で法の下の平等が明記されていますが、実は差別とは何かについては統一的に定義されていません。女性、子ども、高齢者、外国人、障がい者など各分野ごとに法律で示されています。具体な現状について取り上げました。

LGBTQを取り巻く課題について。教育、医療、地域、就業など各場面での現状について取り上げました。また、ネット上にあふれる誤った情報について一つずつ根拠を示して反論しました。

なぜ差別はなくならないかについて。近年の研究で、ヒトという生物の特性によるものであることが示されてきています。しかし、だから仕方ないということではありません。人間はそれほど愚かではなく、掟や憲法といったルールでそれをコントロールすることで文明を築いてきました。差別をなくすためのルールが必要であること、そのために政治を動かすことが必要であることを述べました。

質疑応答について

Q マイノリティという表現は差別的か?
A 将来的にそうなる可能性もある。今のところ当事者からそのような声は聞こえてきていないがアンテナを張っておきたい。

Q カスタマーハラスメント防止条例に関し、他会派との議論について。
A 働く人にとっても経営者にとっても重要な課題であり、全会派一致での可決となった。

このたびの講演にあたり、LGBTQや差別に関するテーマを取り上げていただいたJP労組北海道地方本部のみなさま、ご参加いただいたみなさまに心より感謝を申し上げます。差別のない社会に向けた意識が広がることを願っています。

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