総合政策委員会道内調査 1日目 大船遺跡・鹿部町道の駅

7/16~18の日程で総合政策委員会道内調査が行われています。1日目は大船遺跡と鹿部町道の駅。

大船遺跡
大船遺跡は2021年に世界文化遺産に登録された北海道・北東北の縄文遺跡群の一つです。このような説明がありました。
・5500~4000年前の遺跡。
・住居は半地下で、深く掘られている。丸太に足掛を刻んで階段にしていた。
・1住居4~6人くらいが住でいた。
・斜面に掘られているところもあるが、床面は水平である。斜面下側が玄関である。
・住居の中では火が焚かれていた(囲炉裏のような場所がある)
・玄関と反対側には祭壇のようなものがある。住居の真ん中に胎盤を埋めた形跡があった。
・複数のの住居が重なり合っている場所も見られる。
・「盛土遺構」と呼ばれる土器や骨などが捨てられている場所がある。ここでは人骨なども発見されており道具や食べ物の魂を送る場所ではないかと考えられている。
・縄文人の精神性の豊かさが見受けられる。
・当時は現在よりも気温が5度ほど高かった。南茅部は比較的寒暖差が少なかったため住むに適していた。
・文化庁の補助金で整備されている。
・小学校の修学旅行などで一度は行くことになっている。

案内いただいた方から「ここから遠くに海が見えます。魚や鳥の群れを見て川を下って漁をしていたとかんがえられています。いまわたしたちはいま数千年前に暮らしていた人々と同じ景色を見ている。」との話があり、縄文時代に馳せる想いを感じました。

鹿部町道の駅
鹿部町道の駅では、ふるさと納税の売り上げを伸ばしている鹿部町の取り組みについて伺いました。このような内容でした。
・間欠泉が発見されて100年のアニバーサリーイヤー。
・2011年に鹿部・食とうまいもの館がオープンした。2016年に道の駅になった。
・2019年から株式会社シカベンチャーに指定管理。
・2022年には年間来訪者が40万人に。売上は1億4千万円。2%を町に自主納付している。
・ふるさと納税は首都圏の中間業者に丸投げすることが多く、委託料が大手業者(首都圏)に戻る。地元の雇用も増えない。担当者が来ることもない。
・中間業者を地元に委託することで地元にお金が循環するモデルができた。
・天然白口濱真昆布使用北海道鹿部町昆布だしは3万本以上売れている。
・地域への経済効果は25.4億円になった。

質疑応答でのわたしからの質問です。
Q)ふるさと納税のポイント禁止の影響と、中間事業者を道の駅で行った場合の大手他社との競争力について。
A)リピート率が高い。生産者おすすめの食べ方などの情報を発信している。生産者がお手紙を書くなど地道なことをやっている。鹿部ファンに支えられている。ポイントには左右されない。
質疑応答の後でシかベンチャーの方に再度このような質問をしました
Q)ファンになってもらうための最初のつかみはどのようにして?
A)購入者の評価(レビュー)を上げること。レビューへの返信は丁寧に行っている。
Q)もともと鹿部生まれ?
A)宮城生まれ。地域おこし協力隊で鹿部町に来た。

移動中や懇親会などの雑談で非常に重要なコメントを聞くことができることもしばしばあります。

17日の調査は知内町、太平洋セメントのあと、渡島11市町長との意見交換会です。