さっぽろレインボープライド2023

9月16日、17日の日程で南1条西2~3丁目プライドストリートにてさっぽろレインボープライド2023が開催されました。2日間の歩行者天国に加え、今年はブース出展も2日間に拡大され、過去最大の規模で、各地のLGBTQ団体、マリフォージャパン、レッドリボンさっぽろなど当事者や支援団体のほか、飲料、保険、旅行、宿泊、情報通信、ブライダル関係などたくさんの協賛企業が出展されていました。

1日目は普通の格好でいったところ、知り合いの方みなさんから口をそろえたように「今年はなにもしないの?」「今年は頭に何もつけないの?」「なんかさびしい」というような声があり、「あしたはまじめ(笑)にやりますから」と答えました。2日目はドラァグクイーンアヤコ・ダ・ニャンとして参加。今回の衣装はトランスジェンダーカラーを意識したもの(水色とピンクと白)で、頭にユニコーンのバルーンをつけました。ユニコーンは性の多様性、主にLGBTQ女性のシンボルとしてよく用いられています。今回もたくさんの方に撮影していただきました。中には「そのかっこなのについてるの?」と言って触ろうとしてくる高齢のスタッフの方もいて、この機会に人権やLGBTQについての意識をバージョンアップしていただきたいなあと思いました。

2日目の午後にステージでは各議員・首長からあいさつをする時間がありました。議員になる前はニューハーフショーのお店で笑顔と元気を届ける仕事をしてきたこと、このところトランス女性がバッシングを受けているがわたしたちは女性の安全をおびやかす存在ではないこと、今後ともみなさまに楽しんで、笑って、喜んでいただける活動をしていきたいとお伝えしました。

パレードはオータムフェスト会場わきを通って時計台前、赤レンガテラス前を通ってプライドストリートに戻るおよそ3キロのコースでした。途中ですこしぱらつきましたが、ドラァグクイーンクイーンの方がマイクで「さっぽろレインボープライド名物の雨が降ってきたわよ~」と気にしない様子。その通り、すぐに雨はあがりました。以前に悪天候の予報でマラソンが中止になった一方でレインボープライドは実施され、天気が回復してパレードを行うことができたという年がありましたが、実行委員の方はほんとに何か持っているのかもしれません。

パレードの後のプライド集会では昨年同様にヘリウムガスの価格高騰のためシャボン玉を使ったバブルリリースが行われました。商業ビルが立ち並び普段は多くの人が行きかう南一条通りと駅前通りが交わる交差点に無数のシャボン玉が広がる光景は圧巻でした。「大人がシャボン玉遊びをするのは1年でこのときくらいよ!」とウィットに富んんだMCでした。

アメリカのストーンウォール事件に端を発し、世界中に広がったプライドイベントですが、当初から変わらないメッセージを大切にしながらも呼びかけ方は変わってきています。以前に主催の方から「政治的な要素とお祭り感を半々にしたら盛り上がる」という話をきいたことがありますが、そうすることによって当事者以外にもより多くの方が参加できるようになってきています。こうした取り組みが幅広い理解につながっているのではないかと思います。

多様性が受け入れられる社会に向けた取り組みは当事者だけではなく社会全体にとってプラスになることだと考えています。このたびのさっぽろレインボープライド2023の実施にあたり、実行委員・スタッフのみなさま、出展・協賛された企業・団体のみなさまに心より感謝申し上げます。

ハッピープライド!

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