札幌LGBTQ映画祭2023

こんにちは!ふちがみ事務所スタッフの葦澤(あしざわ)と申します。

今回の記事は私が担当させていただきます、よろしくお願いします!

 

7月29日(土)に狸小路にある映画館「サツゲキ」にて、札幌LGBTQ映画祭2023が開催されました。

このイベントは、トランスジェンダーやゲイなどのLGBTQ当事者をテーマとした映画作品を上映し、上映後のトークイベントを通じて作品の感想を共有すること、また、LGBTQをめぐる札幌地域での民間の活動や訴訟の取り組みを知ってもらうことを目的に開催されたものです。

ふちがみ議員は、第2部トークゲストとして登壇しました。

今回はわたくし葦澤も、主催者であるなるべさ!ALLYさっぽろのスタッフとして運営に加わりました。

 

第2部の上映作品は、

『ジンジャーミルク』(今井ミカ監督作品 – 60分, 2021年)

『片袖の魚』(東海林毅監督作品 – 34分, 2021年)

の2作です。

また、上映後のトークには、MCのかずえちゃん(YouTuber)、また、ゲストとして東海林監督と一緒にふちがみ議員もステージに上がりました。

 

『ジンジャーミルク』は、LGBTQとろう者(聴覚障害者)という2つのマイノリティの側面を描き、コロナ禍の大学生たちの人間関係を描写したストーリーの映画です。手話を用いたコミュニケーション、その中には「僕、ゲイかもしれない」というカミングアウトのシーンも作中では手話で描かれています。

上映後のトークでは議員も手話に挑戦。「私あまり上手じゃないんだけど…」と言いながらも、手話で自己紹介を披露すると会場はニコニコなムードに。

過去に手話の勉強経験があったそうですが、事務所スタッフの私も初耳でびっくりしました。笑

「LGBTQ当事者で、聴者である」という3人が「マイノリティ当事者もどこか別の切り口ではマジョリティ側に回ることがある」という話題で盛り上がり、参加者のみなさんがとっても興味深く聞いてくださる様子も印象的でした。

 

『片袖の魚』は、トランスジェンダーの当事者が、周囲から向けられる無意識の偏見と向き合いながら、「自分らしさ」を受け入れていくストーリーの映画です。主人公のトランスジェンダー役を、実際にトランスジェンダー当事者のイシヅカユウさんが演じたことでも話題となった作品。主人公と同じくMtF(男性の体で生まれ、女性として生きることを望む人)である議員にとっても、「それすっごくわかる」と思うシーンが多かったそうです。

トークでは制作背景について多く語られました。トランスジェンダー当事者が役を演じることによって「当事者が『無意識の偏見』を受けたときに生まれる独特の空気感がよりリアルに描かれている」との話題になり、参加者さんの共感をよんでいました。

 

普段はなかなか目に見える形で接点を持つことが少ない「政治」と「文化」という2つの分野ですが、LGBTQを語るうえでは切っても切り離せない話題だと思います。

今回のイベントをきっかけに、札幌市内や北海道内のLGBTQに関わる様々な取り組みや政治的な動きについて、多くの方に興味を持っていたただく機会になればとてもうれしく思います!

 

文責:葦澤智史(あしざわ・ともし)

写真提供(一部):なるべさ!ALLYさっぽろ