これが私。自分らしく生きるために~知ってほしい、LGBTQのこと~KABA.ちゃん氏によるスペシャルトークショー

7月23日(日)、苫小牧市文化会館にてタレントのKABA.ちゃん氏によるスペシャルトークショーが開催されました。

このイベントは、苫小牧市が男女平等参画都市を宣言して10周年を迎え、また今年1月に性的少数者のパートナーシップ制度を導入したことを記念するもので、タイトルは『これが私。自分らしく生きるために ~知ってほしい、LGBTQのこと~』です。

 

会場は満員御礼、予約は事前に締め切られるほどの盛況っぷりでした。

トークは甲南女子大講師の津田なおみさんとの対話形式で進んでいきます。KABA.ちゃんさんの幼少期から現在に至るまで、その時々の心情などを交え、お話しいただきました。

テレビでもお馴染みのトーク力で、会場内は度々笑いの渦が起こります。自身のカミングアウトについて、ご家族はすでにKABA.ちゃんさんのセクシュアリティに気づいており、「彼氏はいるの?」という質問にうっかり「いる」と答えたところ「ほらやっぱりね」と言われたとのこと。同様にタモリさんが司会の番組でも話を振られてカミングアウトしたときも「やっぱりね」と言われたエピソードを語られていました。そうしたご経験も踏まえ「LGBTQ当事者がカミングアウトしたとき、周囲が受け止めることができるような状況をつくっていくことが大切」とのお話でした。

 

終始楽しいトークショーでしたが、トランス女性への女性トイレ使用制限を違法とした先日の最高裁判決についても言及。移行期のトランス当事者は男性用女性用どちらも使いづらくなってしまうことも多く、多目的トイレの設置を拡大してほしいというアイデアを話されていました。

美容に関する話題があった際には「苫小牧にはHABA化粧品の工場がある」と津田さん。台本には書いていない話題を切り出される津田さんのファインプレーにも目が離せませんでした。

 

一方でステージから視線を移すと、苫小牧市の職員の方々はレインボーのマスクをされていました。

今回の企画や日頃の取り組みも拝見し、苫小牧市の熱意を感じるイベントでもありました。

パートナーシップ制度の導入が苫小牧市の更なる発展につながることを願っています。