今期最後の委員会

第1回定例会の終日委員会が今期最後の委員会となります。環境生活委員会の中で高橋亨委員(函館)よりパートナーシップ制度に関する質問がありましたので概要をお知らせします。なお、正式な議事録は後日道議会のホームページにアップされます。

これまで道はパートナーシップ制度について、『まずは理解を深めることが優先』『戸籍を取り扱う基礎自治体において進めるべき』と答弁しており、具体な議論の進展はこの4年間全くありません。

質問の前置きとして、「逆境リーダーの挑戦」の中で述べられている「当事者意識に立って」「自分ごととして考えることが重要」などの文言が引用されました。

Q どこまで理解が深まったら導入を検討する?
A 一概に示せない。市町村の動向を把握する。

Q 179市町村のどれだけ導入したら検討する?
A 性の多様性への理解が優先する課題。

Q もう60~70%理解している。北海道として調査する考えは?
A 昨年の内閣府の調査では関心は7人に1人。理解に差がある。
指摘)関心と理解では違う。

Q 子どもの貧困は7人に1人(先ほどの答弁の割合と同じ)。施策を投じなくてよい?子どもの貧困(と同じだが)無視してよい?
A 理解促進と環境づくりに努めている。
指摘)ずっと逃げている。

Q 導入後不都合があった事例は調査したか?
A 導入後の課題、悪影響はない。

Q パートナーシップ制度はSDGsと趣旨が違う?
A SDGsにつながる取り組みの一つ。ですが、性の多様性の理解促進につなげる。

Q SDGsへの対応でここだけ(性的マイノリティ)だけ違うが?
A パートナーシップ制度を否定しているものではない。

Q 取り組まない理由は?地方ほど声をあげづらい。だから道が導入することが大事。なぜ町村から声があがってこないと考える?
A ニーズをを把握していない。そうした自治体に情報提供する。

Q 知事にどう進言している?理解促進?パートナーシップ制度導入?
A 状況をとりまとめ報告している。

Q 進まない原因は道庁上層部にある?
A パートナーシップ制度は市町村で進めるべき。

Q パートナーシップ制度は基礎自治体でやるべきで道はやらないという結論?
A 市町村の実情で進めることが望ましい。

厳しい質問・再質問が繰り広げられましたが、かみ合わない答弁が多く、不自然さが浮き彫りになりました。どの段階でパートナーシップ制度についての議論が止まっているのか、理事者の本音は見えてきません。

都道府県でのパートナーシップ制度の導入は首長の想いがあって実現するケースが多く、知事のリーダーシップが問われます。「逆境リーダーの挑戦」はわたしたちを置き去りにしています。