少子高齢社会対策特別委員会道外調査 学校法人正和学園PAL国際保育園 東京外国語大学
11月16~18日の日程で少子高齢社会対策特別委員会道外調査が行われました。遅くなりましたが3日目の報告です。
学校法人正和学園PAL国際保育園にて視察、意見交換を行いました。PAL国際保育園は今年9月に東京外国語大学の敷地内に開園しました。定員は49名。大学関係の方が利用されているほか、地域からも多くの問い合わせがあるとのことです。
基本方針は「いきいき」保育方針は「こども中心」。建物内は、音楽、アート、ブロックなどのエリアがあり、子どもたちは興味があるところで自由に遊ぶことができます。何をどのように使うかも自由で、例えば楽器を腕輪にする、スロープで泳ぐなど子どもの発想を妨げません。園庭は平らにせず、あえて遊び方が規定されているおもちゃを置かないようにしています。教えることが主体ではなく、探求型保育が実践されています。
合計特殊出生率が年々減少していく中で、東京では数年後に保育所余りの時代に入ります。新しい保育の形を町から作っていこうという構想で、アトリエ、キッチン、子ども食堂など地域と一体となった活動ができる施設運営に取り組まれています。パンフレットには園のことは載っておらず、町のことが載っています。みんなでつくる保育園を目指し、『シェア保育園』という商標を取ったそうです。制度上、機能をシェアすると補助金を減らされることもあるという課題があり、改善の必要があります。
建物はクラウドファンディングで資金を集めて建てられました。1億7千万円が17秒で集まったのには驚きです。もともと大学の事業所内保育園としてスタートしていましたが、プロポーザルで手をあげ、認可外にしてオープンしたとのことです。
園内で給食をいただきました。献立はクリスピーフィッシュ、豆乳ベースのクリームシチュー(アレルギー配慮のため)。調理はウズベキスタンの方が担当しています。
書ききれないほど斬新なアイデアが満載の非常に興味深い保育園でした。