服育セミナーin北海道/LGBTQの存在を認識した上での学校教育
『服育セミナーin北海道/LGBTQの存在を認識した上での学校教育』が札幌エルプラザにて開催されました。セミナー講師はLGBTQに関する調査研究で知られる宝塚大学の日高庸晴教授、主催は服育net研究所(株式会社チクマ内)で、北海道教育委員会・札幌市教育委員会が後援しています。
セミナーでは日高教授による講演と『LGBTsの子どもの命を守る学校の取組』 ①危機管理としての授業の必要性(文部科学省選定)の上映が行われました。
これまで日高教授の講演を何度か聴講していますが、度々話の中で出てくるのが『不規則発言を見逃さない』ということです。例えば同性愛をネタに笑いをとるなどの発言を見逃せば、それはOKというメッセージにも受け取られかねません。即座に対応するには教職員にLGBTQに関する一定の理解が必要となりますが、そのためにも研修は欠かせません。
上映された動画はサンエデュケーショナルの作品で、ドラマ仕立てで具体な事例と取り組みについてわかりやすく示されています。トランスジェンダーの子どもの自殺未遂が取り上げられ、LGBTQに関する取り組みを一つの危機管理と捉えられています。
多くの学校や学生服メーカーでトランスジェンダーへの取り組みが広がり、女子・トランス男子のスラックス使用について示されています。しかしほとんどの場合、トランス女子については明言を避けています。服育net研究所では学生服における性的マイノリティに男子(トランス女子)のリボンやスカートの着用についても示されているという点で非常に画期的です。こうした取り組みが広がっていくことを願っています。