LGBTに対する差別的な発言やLGBT新法の議論を停滞させる発言に対する抗議文

自民党が20日に行ったLGBT新法をめぐる会合の中で、出席者から「LGBTは道徳的に許されない」「人間は生物学上、種の保存をしなければならず、LGBTはそれに背くもの」などの発言があったと報じられています。むしろ「LGBTは道徳的に許されない」という発言の方がよほど道徳的に許されないものです。「種の保存をしなければならず」というのであればLGBTに限らず自分の子どもを望まないすべての人が「背くもの」ということになり、このような発言も道徳的に許されないものです。
「女子の協議に男性の身体で心が女性だからといって協議参加してメダルを取ったりそういう不条理なこともある」という発言については、スポーツ競技でのトランスジェンダーの取扱は今後整理する課題であり、早急にガイドラインの作成を開始すべきです。これを理由にLGBTに関する他のすべての課題を先送りすべきではありません。
「裁判が乱発する」という発言については現在差別が横行していることを認めていることにもなります。であるならばむしろ「差別は許されないもの」とするLGBT新法を制定し、そのような「裁判が乱発」しない社会づくりを目指すべきです。

このような差別的な発言やLGBT新法の議論を停滞させる発言に強く抗議し、「性的指向および性自認を理由とする差別は許されない」とする法案の了承を求めます。