一般質問(コロナ・性的マイノリティに関すること以外)

昨日の続きです。性的マイノリティに関すること以外にもいろいろな質問をしています。主なものの概要をお伝えします。

成年後見制度(※1)について

質問 成年後見制度の利用が進まない理由について、預金がほぼ凍結状態になる、相続対策ができないなどがあるが、利用した方やそのご家族から伺い、問題を把握してほしい。
答弁 連絡調整会議で利用者や家族の声を伺う。

質問 成年後見制度を推進する上で、財産管理に関しては信託法を利用することもあることを示してはどうか。
答弁 信託法の活用方法についても利用者や家族がメリットを実感できるよう情報提供する。

質問 資産が硬直状態になる点について国に改善を求めるべき。
答弁 国の動向を注視する(改善についての答弁は無し)。

地域づくり総合交付金(※2)について

質問 早期に交付できるよう抜本的な改善を求める。
答弁 できるだけ速やかに交付金の事務を執行。活用しやすい支援策となるよう点検・見直しをする。

質問 分かりやすい手引書などを作ってほしい。
答弁 丁寧な対応に努め、団体の方々が制度を分かりやすく知る工夫を検討する。

農福連携について

質問 道では農福連携を推進しているがマッチングが進んでいない。農業事業者も福祉事業所も関心はあるが一歩踏み出せない状況。ノウハウを持って両者の橋渡しをするコーディネーターが重要なのでは?
答弁 コーディネーターも重要だと認識。

質問 広域分散型の北海道では施設外就労の際の移動が課題。高速利用の減額や補助金を措置してほしい。
答弁 国に要望する。

子どもの性犯罪被害防止について

質問 子どもの性犯罪被害が近年表面化してきているが、氷山の一角。家庭内での子どもの性犯罪被害防止にどう取り組む?
答弁 所管窓口を周知徹底する。道警との合同会議や道内の虐待事案の全件共有、市町村支援などあらゆる機会で連携。

質問 幼少期から被害に気付くための教育をしてほしい。
答弁 家庭で不快なことをされた場合に身近な大人に話すなど、身に着けてほしい能力を育む。

フードデリバリーサービスに関する安全確保について

質問 フードデリバリーサービスの自転車を街中でよく見かけるようになったが、駐車している車を避けるために車道に大きくはみ出すなど危険なことがある。安全確保にどう取り組む?
答弁 事業者に対してルール順守とマナー向上について申し入れした。事業者と配達員を対象とした交通安全講習や啓発活動なども取り組んでいる。

以上、ざっくりした概要です。詳しい質問と答弁については後ほど北海道議会のホームページの議事録で確認できるほか、動画のアーカイブを見れるようになります。

質問にあたり、ご意見・ご助言を頂きましたみなさま、そして今回は特にですが、人権やパートナーシップ制度などについて真剣に考えてくださいました道の各部局のみなさまに心よりお礼申し上げます。

※1 判断能力が十分でない方に替わって本人の権利を守る援助者をつける制度。施設入所の契約など身の回りの世話に有効だが、財産管理に関しては柔軟性に欠けるという問題が指摘されている。

※2 地域の課題解決や地域活性化を支援するための交付金。地域行事など(例えば地域のお祭りなど)に交付される。