原子力防災訓練

後志地方西部を震源とする震度6強の地震が発生し、泊原発3号機が冷却不能になったという想定で原子力防災訓練が各関連施設にて行われました。今回は原子力防災センターの運営訓練、岩内町民体育館での避難所運営、後志総合振興局での避難退域時検査訓練などを視察しました。

先週、原子力防災センターに行ったときは平常時で人があまりいなかったのですが、今日は訓練のため多くの関係者が参集していました。センター、道庁、各市町村長がテレビ会議により、情報共有、対策協議をしました。(1枚目の写真はその様子)

岩内町民体育館での避難所運営訓練では、地域の住民の方も参加されていました。ダンボールベッドは組み立てが容易で、参加者が3分余りで完成させした。座っても寝ても大丈夫で強度は十分です。(2枚目の写真)

とても画期的だと思ったのはポータブルのトイレです。水がない場所でも設置でき、トイレの後の排泄物を袋に密封することでにおいも菌も閉じ込めます。災害現場以外でも医療機関やアウトドア、イベント会場など汎用性があるとのことです。(3枚目の写真)

後志振興局での避難退域時検査訓練では、避難者が避難所に入る前に放射性物質が付着していないか検査します。ここで検査済証をもらわないと避難所に入ることができません。実際に左手に放射性物質が付着しているという想定で検査を受けました(4枚目の写真)。入ってからおよそ9分で検査と除染が終わり、検査済証をもらうことができました(5枚目の写真)。

今回の訓練で気になったことは、要支援者への対応です。車椅子の方や視覚・聴覚障害者にどう対応するかについて質問したところ、個別に対応するとのことでした。避難してくることが想定される地域の方の名簿とどのような支援が必要なのかについての情報が受付にあるといいのではないかと思いました。また、人権施策懇談会で、避難所マニュアルの要配慮者にLGBTが記載されたが具体的なところについて研修が必要との意見がありましたが、避難者が記入する名簿の性別欄が(男・女)となっていたのは改善の必要があると思いました。

テレビ会議の様子

ダンボールのベッド

ポータブルトイレラップポンの説明を受ける

 

サーベイメーターで放射線を測定します

検査済証。これがないと避難所に入れません。