北森カレッジ・林産試験場

旭川にある北海道立北の森づくり専門学院(北森カレッジ)と林産試験場の視察に来ました。
北森カレッジは今年開校したばかりの林業の専門学校で、今年は39名の学生が入学しました。2年間のカリキュラムで、1年目は基礎実習、2年目は応用実習や長期インターンなどが行われ、救命救急をはじめ不整地運搬車運転者など林業に必要な14の資格を取得でき、即戦力となる人材を育てます。授業料が年間わずか163,200円、教材などを合わせても80~90万円と、非常にやすいのも大きな魅力です。下の写真は、リモートでハーベスターを動かして木材を伐採収穫するシステムで、デモ画面でトレーニングをしたのちに、実際に現場のハーベスターを動かします。林業の省力化につながりそうです。
林産試験場では、カラマツのねじれや割れを防止する乾燥技術「コアドライ」や、木目が縦横互い違いになるように重ねた「CLT」を使った建物やなど最新の技術を見ることができました。下の写真にあるCLTを使った建物は屋根が大きく張り出していますが、1メートルの積雪にも耐えられるのだそうです。北海道では40年ほど前に植林されたカラマツ・トドマツが利用期に入っています。道では道産CLT利用拡大に向けた推進方針を策定し、CLTの需要創出・拡大と供給体制整備に取り組んでいます。

遠隔でハーベスターを操作し木を伐採できる

TLCでつくった建物

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