ホルモン投与を考える その3
ホルモン投与をは現在のところは残念ながら保険が適用されません。理由は、トランスジェンダーに対する使用については臨床試験が行われていないからです。従って精神療法・外科的療法を同一の病院で受ける場合、混合診療が認められないためすべて保険が適用されなくなります。性別適合手術は100~200万程度かかるのですが、全額自費ということになります。ではホルモン療法だけ自分で、と言いたくなりますが、外科的治療のみではなかなか受け付けてもらえないようです(認定医による保険診療を受診しようとする場合)。現状、わたしの周囲ではネットでホルモンを買う→比較的早く診断書を出してくれるクリニックで診断書をもらう→タイで手術というパターンの方が多いです。そうなると全過程において、いかによい情報を手に入れるかがポイントとなってきます。本来であれば医師が担うべきと考えて、昨年の第2回、第4回定例会、今年の第1回定例会と何度も質問をしてきたところですが、なかなか糸口が見えてきません。ネットでの情報は玉石混合で、情報によってはやたらと高くついたり、自分が望まない方向に進んでしまったり、心身に重篤な影響が生じたりします。可能であれば経験者に直接聞くのが確実ではないかと思います。わたしも可能な限り相談に乗っていきたいと思っています。
ホルモン投与の保険適用は道議会で扱える案件ではないのですが、今後も国会議員の方と連携して取り組んでいきたいと思います。