ホルモン投与を考える その1
わたしがはじめてホルモン投与をしたのは今から21年前。情報を提供してくれたのはネットの中の人でした。江別市にある産婦人科で注射を打ちました。自分の身体を巡る毒素が消えていくような感覚がありました。あのときから劇的に人生が変わったような気がします。予算特別委員会で道立病院局への質問の中でGIDクリニックの設置についてわたしの経験を含め質問しましたが、先が長い取り組みになりそうです。しかし、未成年者や若い人たちがそれを待つというのはあまりに酷な話です。
どうにかホルモン投与をする方法を見つけ、人生を切り開いた方もいるかと思いますが、一方で気持ちがはやるあまり、とんでもない量を飲んで体調をくずしたり、精神的に病んだひとも見てきました。前職時代に当時のママが「ホルモンは1日に1錠までよ~!」と注意喚起していました。どのくらいが適量なのかについての公式な情報は少なく、結局のところ自分で試すしかないのが現状です。
何を信じたらいいのかわからないというトランスジェンダーの方も多くいらっしゃると思います。なので、私自身もいろんなことを経験してきた一人として、当事者に寄り添いつつ可能な範囲で情報提供をしていきたいと思っています。