母校に帰ってきたよ~

7月16日とうとう母校(北海道大学)での講演会が行われました。

「意見交換勉強会 LGBTをめぐる地方政治の課題」をテーマに一時間半お話をすることに。

最初のマイクテストで「母校に帰ってきたよ~」と小さい声で囁いたつもりがしっかり拾われ、5センチほど飛び上がってしまいました。

会場になった教室は人が沢山。120名以上の方がいらしてくださり大変な熱気に包まれていました。

緊張しながらも、壇上から皆さんのほうを見上げると「アレアレ?」。

事務所スタッフ、主催者スタッフは勿論、なぜかそこに「私をこの世界に引き込んだ張本人」北口先生、いつも一緒に活動する仲間の山根先生、「同性婚の結婚問題」に取り組まれている須田弁護士、いつも道議会でお会いする職員の方々、会派のOB、友達、ららつー時代の後輩、もうたくさんの顔なじみでいっぱいでした。北大の副学長もいらしてくださり感激でした。

講演は私の幼少期から現在に至るまでの話とLGBTって何?という話、LGBT問題についての私の取り組み、議会でのやり取りなど活動報告を兼ねたものになりました。

「LGBTを市場で活躍させよう!メリットだけで損はない!LGBTの素晴らしい感性を市場に届けよう!」と当事者目線の強みを力説したり、GIDクリニック(トランスジェンダー向けの総合的治療を行う病院)の問題も話してきました。途中席にいらっしゃる職員さんに「これ、保健福祉部に言うんでしょう~」と場を和ませながら厳しい現実の状況を説明してきました。

私が積極的に推進しているパートナーシップについても、法的には認められていない制度で、みなさんが思った以上に婚姻との差別をお伝え出来ました。

講演の終わりに質疑応答になりましたが、これが大変なサプライズが起きました。

一番最初に質問された方から「99年にカミングアウトされたとき、何故当時の教官や学生の仲間に告白してくれなかったのか?まわりはあなたをやさしい目で見ていた。当時のほうが女の子っぽい、今のほうが「漢」らしくきりっとしている」。何?何?まさかまさかと思っていたら、「はい、私は当時あなたの指導教官でした」

「せんせい~!!!!♡」もう会場は大きな渦が見えるようなどよめきにつつまれます。

思いがけない当時の先生にお会いできて感激で何を話したか、とっさには思い出せません。素晴らしいサプライズをいただきました。

先生が会場を思いがけず温めてくれその後の質問も大変活発なものになりました。

LGBT当事者の方からの「全てのLGBTが特別な才能にあふれているわけではない、普通の人もいることを考えてほしい」

以前教育現場でLGBTにかかわったことのある方から「少年の心に寄り添いたかったが、自分が思った以上の事は出来なく心残り。渕上さんならどう接しますか?」

学生さんからは「宗教的背景とLGBTの問題。地方自治体はこの問題をどう融合させていくか?」

等々大変意識の高い、わたし自身勉強させていただくことができた素晴らしいものばかりでした。

ここでその詳細をお伝えしたいのですが、大変長くなるのでまたの機会に報告をしたいと思います。

滝川元市議でカミングアウトされている館内さんも激励の言葉をかけてくれました。

最後は瀬名波先生の「公の場に人を送る、これが大切です。ぜひ当事者の方やLGBTフレンドリーの方たちの発信を望みます。LGBTに関心寄せる人が増えることを期待します」という言葉で〆られました。

瀬名波先生、スタッフの皆さん、そしてその場にいた皆さん、この講演会を行うために手を貸してくださったすべての方にお礼を申し上げたいと思います。