一般質問

昨日午後、わたしからの一般質問を行いました。20分+再質問10分、計25問。質問項目についてはこちらの記事をご覧ください。

一般質問

主な質問について説明します。

道民からの意見聴取について
これまで何度も、知事が行くところは「映える」ところばかりで偏りがあり、結果として、物価高騰対策の支援策は同じところへ重複し、勤労貧困者など支援から漏れている人たちへの支援がありません。そこで困っている人、苦しんでいる人、立場の弱い人などから直接話を聞く機会を設けるべきと質問しました。今後とも幅広い関係者の方との議論を積み重ねとの答弁がありましたが、今後とも同じことを繰り返しても支援から漏れている人にリーチできないと思います。この件は引き続き予算特別委員会でも同僚議員に質問を託して追及します。

介護施設等の爪切りについて
高齢者施設や在宅介護などの現場では、利用者の爪が分厚くなっている、巻き爪などの場合に対応が難しいという問題があります。高齢者の爪の異常は少なくありません。道はこれまでそのような状況を認識しておらず、まずは状況を把握するとの答弁があり、一歩進みました。

交通安全について
交通安全については2問。道内では交通事故死者数が昨年に比べ増加しておりどのように対策するか。来年4月から自転車の青切符が適用されるが、現時点であまり浸透しておらず、どのように周知するか。について質問しました。交通安全は特効薬的な対策があるわけではないので、何かとても目新しい答弁があったわけではありませんが、やはり共通することは啓発活動でした。地道ではありますが、啓発活動を継続的に行なっていくことが大事だと思います。

更生保護について
本定例会の初日、更生保護活動を応援する北海道議会議員懇話会が設立されました。北海道地方保護司連盟会長より、自宅以外での面談場所の確保への理解、市町村での再犯防止推進計画の策定の普及についての話がありましたが、どのように対応するかという質問でした。答弁では市町村計画策定を支援、保護司が安心して活動できるよう理解促進に向けた情報発信、面接時の道有施設の提供、市町村においても所管施設を利用できるよう働きかけているとのこと。この先の作業は市町村ということになりますが、道での動きは道内全体の機運の醸成につながると思います。

サンクション(制裁行動)について
脳科学の分野で、ヒトは異なる集団や、集団内にとって不利益となる人に対して制裁を加えることが快楽であることが示されています。何の罪もない人が制裁の対象となり、一部のユーチューバーなどはこれをネタに再生回数といいねを獲得し、それをお金にし、一部の政治家は不安を煽り支持や票を集めます。制裁対象が明らかに間違っていても、正義中毒に取り憑かれた人たちは一斉に執拗に制裁を続けます。これは、正義でも何でもない単なる快楽だということです。道は各施策に共生社会、あるいはそれに類する表現を理念に掲げていますが、この質問は何かを求めるものではなく、各施策を進めるにあたりサンクションについて知っていただきたいという内容でした。

ところで、こぼれ話的なことです。一般質問は20分ですが、答弁の内容に対するさらなる質問をする場合や答弁内容が不十分だった場合などに再質問を行うことができ、質問時間は1回目の半分(10分)です。本会議場では再々質問まで行うことができます。1回目の質問を超える内容が出てくることはあまりありませんが、質問者に強い思いがあることを示す意味があります。全く噛み合わない答弁が出てきた時は「・・・に対して明確な答弁がありませんでした。再度知事に伺います。」などと発言します。2回目以降の知事部局への質問は必ず知事の答弁となります。
さらなる答弁は求めないが、不備な点など考えを述べたい場合は「・・・について、〇〇を求め指摘とします。」などと発言します。答弁はなくとも議事には残り、その後しばらくして各部での政策に反映されることもよくあります。
再質問では質問者の体験談や相談を受けた方とのやりとりのなかで感じたことなど、エピソード的なことが語られることも多く、質問者自身のことや、どのような考えを持っているか、どのような活動を行っているかが垣間見えます。(例えば今回はわたしの母の爪を切るひとがいなくて自分で切ったなど。)

今回もたくさんの質問を行うことができました。ご意見等をお寄せいただいたみなさまに心より感謝申し上げます。政策に反映できるよう引き続きがんばってまいります。