札幌市母と女性教職員の会 東区のつどい
7月21日(金) 札幌市母と女性教職員の会「東区のつどい」に参加してきました。
会場は東区の栄南中学校。女性教職員や保護者、卒業生の方々などおよそ20名のみなさんが参加されていました。
札幌母と女性教職員の集いとは、子どもたちの幸せと平和、また女性の自立と人権獲得を目指して活動に取り組む団体で、60年を超える歴史があります。
以前には各地で講演のご依頼を受け、LGBTQに関する話をしてきました。今回私は講演者ではなく参加する側です。
講師は相馬契太さん。札幌市の相談支援パートナーとして10年以上関わり、現在南が丘中に勤務する傍ら、NPO法人「訪問と居場所 漂流教室」理事、NPO法人「北海道フリースクール等ネットワーク」代表理事を務められるなど、積極的に子どもたちの居場所づくりに取り組まれています。
演題は「不登校から見えてきたこと・・・子どもたちに寄り添うためには!!」です。
講話の内容はとても興味深いものでした。
不登校の子どもたちに対して「『寄り添う』と言っているうちは寄り添えない」と言うのです。
「寄り添っていいという許可は誰から得たの?」という言葉を聞き、衝撃を受けました。
大人は「子どもに寄り添いたい」と思っていながらも、つい大人の都合を子どもに押し付けてしまうものです。
子どもが引きこもっている現状に対して「どうして?」「勉強は?」「明日は学校に行ける?」「ほかの場所もあるよ」といった言葉をかけることが、実は子どもの心を閉ざしてしまっているのかも知れません。
子どもは「休みたい」と思っている。相手を踏みにじらないこと、寄り添う前に相手との関係をつくることが基本だとおっしゃっていました。人間関係を築く上で、他者のことは「わからないけど、なんとかやれる」という言葉、私も大切にしたいと思います。
不登校は「しばらく会うのやめよう」という恋人同士にも似ていると相馬さんはおっしゃいます。
「寄り添おう」として接近するだけではなく、時にはいったん引き下がる必要性もあるということです。
こうした子どもたちへのかかわり方は、日常に追われて大人側が余裕を失ってしまうと、対応が難しくなってしまいがちです。
時間の確保が必要という意味では、これは大人側の課題でもあるなと感じました。
参加者さんからは、不登校や登校しぶりの子どもたちへの対応に奮闘されている現場の状況が語られていました。教育現場からは「時間や余裕がなくなってしまっている」という現状についても言及がありました。
私からは「先生方の業務が多くなりすぎ子どもを見る余裕がなくなっていることにより、子どもたちにも影響が出ている。業務削減と人員の加配が必要であり、私としても議会で働きかけていく。」と述べさせていただきました。
私の活動では、普段から引きこもりの子ども以外の方々に対しても「寄り添う」という表現をよく使います。
相馬さんのご指摘する点は自分にも思い当たるところがたくさんあったなと感じます。
今後ともこうした学習会に積極的に参加していきたいと思います。今回もお声がけいただきありがとうございました。