予算特別委員会(3日目・道教委) 質問と答弁

北海道議会では7月7日(金)から11日(火)までの日程で予算特別委員会各部審査が行われました。

わたしは第2分科会で、建設部、水産林務部、農政部、経済部、教育庁などに関わる分野について審議を行い、民主・道民連合の質問者として教育庁(北海道教育委員会)に対し下記の項目について質問をしました。

主な答弁内容もまとめてご共有します。(「>」は答弁内容)

※他の部門への質問は記事最後のリンクからアクセスできます。

 

1. さわやか相談員について

さわやか相談員とは、子どもの身近な相談役として学校に配置される相談員のことです。仙台市やさいたま市などではすでに導入されており、子どものコミュニケーション面での成長を支えたり、悩みに寄り添う役割を担っています。北海道内での導入の意義を伝えるとともに、道としての所見を質問しました。

    1. さわやか相談員とは
      > 仙台市、さいたま市における、導入目的と予算について認識。
    2. スクールカウンセラーとの違いについて
      > さわやか相談員は、スクールカウンセラーと異なり専門的資格を必要としない相談に対応。
    3. 道の考えについて
      > さわやか相談員は意義がある。現行の相談体制があるので、その周知と相談しやすい環境づくりに努める。

2. 性的マイノリティに関する諸課題について

いわゆるLGBT理解増進法の制定に伴い、社会では当事者への誹謗中傷ともとれるネット上のコメントも見られました。子どもたちへの心理的ケアの方策と、これから教育現場では理解増進法をどのように解釈し運用していくのかについて質問しました。

    1. ネットなどで当事者への誹謗中傷対策について
      > LGBTの差別は不当だという指導を行う。多様性や人権を尊重し安心して過ごせる環境づくりが重要。
    2. LGBT理解増進法について
      > 教職員・市町村教委・学校長に向けてLGBT理解に向けた指導研修を実施。適切な指導・教育を進め、子どもの悩みに寄り添う。児童生徒の安心のために努める。

3. 農業に関する学習について

道内の一部の小中学校では、「総合的な学習の時間」などを活用して農業に触れる機会が提供されています。現状としてその他にどういった取り組みを行っている例があるのか、道として子どもたちの農業体験をどう応援していくのかについて、質問しました。

    1. 小中学校における農業に関する学習の事例について
      > 小学5年の社会科で日本の農業について学ぶほか、美唄市・当麻町・壮瞥町などで独自の農業学習が行われている。
    2. 道の後押しについて
      > 自然や農業などの産業にふれる学習は地域への愛着を育む上で重要。学校独自の取組みを全道の学校に紹介し、こうした学習活動の充実に努める。

 

学校生活を送る子どもたちの、不安や悩みを取り除く体制、豊かな学びを支える体制について答弁を得ることができました。特に、LGBTQ理解に向けた指導研修、農業学習のノウハウの共有は、子どもたちの学びによい影響をもたらすものと考えます。今後の取組みに期待しています。

 

 

ほかにも質問と答弁を見る > 建設部 / 水産林務部 / 農政部 / 経済部