苫小牧市「市長とジェンダーミーティング」
苫小牧市総合政策部協同・男女平等参画室主催の苫小牧市「市長とジェンダーミーティング」がイオンモール苫小牧にて開催されました。苫小牧市では来年1月のパートナーシップ制度導入に向けて検討されており、10月28日までパブリックコメントが行われています。今回は2回目で、テーマはLGBTってなんだろう?でした。
第1部は『多様な性』と題し男女平等参画室の職員の方による講座が行われました。LGBTに関する説明は多くの講演や書籍、行政や当事者団体などで出している冊子などで大まかには共通しているところが多いのですが、この講演で特徴的だったのは、平等と公正についての説明、性的少数者と猫を飼っている世帯の割合が同じくらいという表現(よく左利きやAB型は言及される)、日本ではLGBTに関して制度が整っていないため海外の優秀な人材を日本に連れてこられないという問題について取り上げられていたことでした。
第2部はミーティング参加者によるグループディスカッションが行われました。参加者は事業者や町内会長など。第1部の感想などについて話し合い、最後に「多様な性を尊重するために私は○○します」という発表がありました。私も各グループに入って意見を伺いました。社内でのアンケート用紙の性別欄に無回答という選択肢を入れたら無回答を選んだ方もいてLGBT当事者が社内に一定数いることが可視化された、本社からLGBTに関する研修をするよう連絡があったなど、取り組みの状況を聞かせていただきました。最後の発表ではわたしもAllyになるという趣旨のものが多く、このミーティングがとても意義深いものであったことが伝わりました。
行政をはじめたくさんの方々の尽力によりLGBTへの理解が進んでいますが、古くから続く慣習や伝統、理念などが色濃く残る地域社会と職場には、比較的多くの未解決の課題があるように思います。そこへ敢えて一歩踏みこんで取り組んでいる苫小牧市はとても先進的だと思いました。