学生さんと差別問題について話す
札幌国際大学スポーツ人間学部スポーツビジネス学科の濱田教授と学生のみなさまがLGBTについてお話を聞きたいとのことで議会にいらっしゃいました。濱田先生のゼミではこれまでSDGsについて取り組まれてきており、今回は差別問題に関すること(SDGsの5番と10番がそれにあたる)の中でもLGBTをテーマにしているとのことです。
学校教育での取り扱い、性別役割分業、性教育、宗教とLGBTに関することなど多方面からの質問にお答えしました。質問の内容からとてもよく研究をされているのが伝わってきました。特に印象に残った質問ですが・・・
スポーツ人間学部の学生さんということもあり、東京2020オリンピックのトランス女性の重量挙げの選手に関することについて意見を求められました。記録は残らなかったものの、これを機に世界的な議論が始まったことに大きな意義があったと思います。スポーツではまだ整理できていない課題ですが、それを理由にスポーツ以外の社会的な面での差別解消への議論を停滞させるべきではないと考えています。
知らずにする差別をしないようにするにはという質問がありましたが、慣例や伝統的な価値観による無自覚な差別はあると思います。無自覚な差別をしていることを知ったのなら謝り、改め、そこから勉強する、一方で差別された側は謝る人を許す寛容さがあることが多様性を認め合うことにつながると考えています。ということをお伝えしました。
質問ではないのですが、濱田先生の学生さんに語り掛けるような話し方が印象的で、共感を大切にする今の時代を生きる学生さんの心に届いているのではないかと思いました。
LGBTについて若い世代の方に関心を寄せていただいていることはとてもうれしく、ありがたいことです。濱田ゼミのみなさまが社会に出て、ゼミでの学びを生かし活躍されることを心より願っています。