青少年カウンセリンググループでの講演
青少年カウンセリンググループの方を対象に講演を行いました。青少年カウンセリンググループは(公社)北海道家庭生活総合カウンセリングセンター所属のボランティアグループで家庭生活カウンセラー1級・2級認定を受けた有志約70名で活動されています。
今回は、性的マイノリティが学校、会社、病院、家庭、地域活動の各シーンでどのような困りごとを抱えているかについてお伝えしました。地域活動については今回はじめて取り上げたのですが、地域活動には伝統的な要素が強いものも多く、男女分けや性別役割分業が色濃く残っています。これが当事者にとって地域での息苦しさになり、人口流出・過疎化にもつながります。地域での理解促進は重要です。
今回の質疑応答でもあったのですが、教職員や退職者の方からあのときどうすればよかったのか?という質問を度々お受けすることがあります。LGBTという言葉があまり知られていなかった時代、限られた情報の中で真摯に対応されたことは、当時のベストだったのではないかと思います。その上で取り組みのバージョンアップをしていただければと幸いです。
また、ジェンダー問題についての質問も複数ありました。ジェンダーギャップや不必要な男女分けで私たちはギャップの狭間に落ちてしまうことになります。したがって性的マイノリティに関する課題にも関わってきます。トランスジェンダーの中には自認する性の典型例を求めすぎるケースが少なからずあるのですが、それも個性の一つとして認められるべきことだと思います。
今回の講演を今後のカウンセリングに活用いただき、一人でも多くの支援が必要な性的マイノリティの方につながることを願っています。