第四回人権施策推進懇談会
第四回人権施策推進懇談会の傍聴に行きました。午前中は有識者を対象とした、道民意識調査の報告とそれについての意見の聴取、午後は有識者、各関係団体を対象とした基本方針の素案に対する意見の聴取でした。
午前中の道民意識調査についての意見の聴取ですが、人権が侵害されたときの対応について、何もできなかったという回答がおそよ1/4あり、これについて有識者からは誰かに相談できるようにする必要がある、周知不足も要因との意見がありました。相談するのにはとても勇気が要ります。窓口へのアクセスのハードルをいかに低くするかが今後の課題だと思いました。
午後の素案に対する意見の聴取では、とても活発な議論が展開されました。タトゥーを入れている人の入場を断る入浴施設について、外国人にとってはファッションや民族の習慣である場合があり、国際理解促進が必要という意見や、職場でのハラスメントについて、カスタマーハラスメントも入れていただきたいという意見などがありました。言われてみればその通りな視点だと思いました。多方面の方から意見を伺うことは重要です。
子どもの人権について。保護者が児童手当の給付用に作った口座にキャッシュカードを作っていて、ある程度貯まったら抜いていなくなるということがあり、そのような保護者が1割もいるという話は衝撃的でした。キャッシュカードをつくるかについてまで介入できないという問題があるとのことでした。
今回は15年ぶりの基本方針の見直しということで大幅な改正が予定されています。環境生活部の方が大変な苦労をされた様子がうかがえる内容でした。が、私としてはどうしても妥協したくないところがあります。職業による差別などわたしが以前から委員会で指摘した点(接待を伴う飲食店や風俗に従事している人などへの偏見)や、第3回定例会での道教委の答弁(性的マイノリティがいることを前提とした各計画・方針などの点検)が反映されていなかったことについては今後の委員会で扱っていきたいと思います。
第五回懇談会は2月に予定されています。