■会議録環境生活委員会質問(令和元年6月19日)
令和元年第7回環境生活委員会会議録より
(6/19)
◆(渕上) LGBTに関する現状の相談体制につきましては、平成30年に策定された第3次男女平等参画基本計画において、「LBGT等については、人権教育や啓発活動の促進に努める必要があるとともに、LGBT等の児童生徒に関する学校における相談体制の充実が必要」と記載されているところですが、そこで、道のLGBTに関する相談体制がどのような現状にあるかお伺いいたします。
◎(沼田道民生活課長) LGBTに関する相談体制についてでございますが、道では、北海道精神保健福祉センターにおきまして、こころの健康相談を実施するとともに、人権やLGBTに関する法的トラブル等の相談を受け付けている法務省や病院などの窓口につきまして、ホームページや啓発冊子などで紹介し、周知を図っているところでございます。
また、道教委では、性的マイノリティとされる生徒にきめ細やかな対応を行うため、教職員向けの資料の配付や、専門家による講習、教育相談員セミナーでの研修など、学校における相談体制を整備しているところございます。
◆(渕上) 各関係機関で相談対応を行っているということですが、道には総合的な窓口がないということがわかりました。
次に、先日、道のホームページで「LGBT(性的マイノリティ)などに関する相談等」の「こころの健康相談統一ダイヤル」を閲覧しようとしたところ、リンクを貼っていた国のページが既に削除されており、削除されていたページにあった電話番号は有料通話でありました。
悩んだ末に相談する決意をされた方がこのような目に遭ったら、どのように思われるでしょうか。全く思いやりが感じられません。これは、単なるホームページの管理上の問題ではなく、人権相談に対する本気度の欠如ではないでしょうか。道の認識を伺います
◎(沼田道民生活課長) 相談窓口の広報についてでございますが、道のLGBTに関するホームページにつきましては、定期的に掲載内容の確認をしているところでございますが、一部、外部機関のホームページの更新に対応していなかったものがあったものでございます。
今後、困難を抱えた方々が支援を必要とする際に、必要な情報が提供できるよう、ホームページの適切な管理運営に努めてまいります。
◆(渕上) 相談者が相談窓口に電話するのはかなりの勇気が必要です。メールやSNSによる相談なら、もっと気軽に相談ができます。道としても、工夫次第で人やお金を使わなくてもいろいろな取り組みが可能だと思われます。道として、今後の相談体制の充実に向け、どう取り組んでいくか考えを伺います。
◎(築地原環境生活部長) 相談体制の充実についてでございますが、道の精神保健福祉センターを初め、幾つかの機関では、相談者の利便性や抵抗感に配慮し、メールやSNSによる相談に対応しています。
今後は、相談者に対し、より幅広い窓口情報とその窓口において利用できる相談方法などを、よりわかりやすく提供するため、道のホームページの内容を見直すとともに、関係する機関や団体と情報共有や意見交換を行いながら、きめ細やかな相談対応に努めてまいります。
◆(渕上) 相談する側の身としては、一刻を争う事態であるので、そのような方々に配慮したホームページの整理や相談体制等の充実を、早急にお願いいたします。
また、日本人の13人に1人、左ききの割合とほぼ同じくらいの割合がLGBTと言われています。このように目立っていないのは、悩みを表に出さないという現状があるからです。今後、ぜひ道としての総合的な相談窓口についても検討いただくようお願いして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○(荒当委員長) 渕上委員の質問は終了した旨を告げ、本日の予定議事は以上であるが、他に発言を求めたが特になく、本日の議事はこの程度にとどめることを諮り、異議なく決定。
次回委員会の開催については、理事会の協議により決定したいので、委員長に一任願う旨を述べ、なお、今のところ第2回定例会最終日前日の午前10時を予定している旨を告げ、散会を宣した。