道外視察2日目

道外視察2日目は大阪。世界遺産に登録された百舌鳥古市古墳群の視察。北海道と北東北では縄文文化の世界遺産登録を目指しています。どのような段階を経て世界遺産登録に至ったか、どのように取り組まれてきたかなどについて大阪府議会にて意見交換を行いました。始めに大阪府都市魅力創造局の金森副理事から百舌鳥古市古墳群の概要と世界遺産登録までの流れや取り組みについて説明がありました。仁徳天皇陵古墳をはじめ古墳が49基あるのだそうです。

こんな質問をしました。

渕上「どのくらいの誘客につながりましたか?」

金森副理事「古墳に入ることができないので実際に何人とは測れないのですが、堺市博物館の入館者数は3倍になりました。また、駅などに置いてあるパンフレットがなくなるのが早くなりました。」

確実な観光客増加につながっているようです。

大阪府議会の次に堺市役所21階展望ロビーへ行き、仁徳天皇陵古墳を上から見ました。サイズの大きさを実感できました。また、周囲の住宅の高さが制限され、緩衝地帯となっている様子がうかがえました。
次に仁徳天皇陵古墳前に移動し、堺市世界文化遺産推進室の勝真室長より説明がありました。古墳内は宮内庁の管轄で、入ることはできないそうです。
最後に堺市博物館を見学しました。そこには世界遺産認定書のレプリカが展示されていました。

小学校の社会の時間に円墳や方墳などいろいろな形の古墳について習ったのですが、前方後円墳について、写真などはいつも円が上だしいちばんだいじなのは円の部分なのに、なぜ『前円後方墳』ではないのか?とずっと思っていました。これについて堺市博物館の増田学芸課長よりとても納得する説明がありました。前方後円墳を人力車に見立てて円の部分は人が乗るところ、四角の部分は引くところ、なので四角の方が前なのだそうです。

縄文遺跡群は世界文化遺産推薦候補に決定し、今後は諮問機関(イコモス)による現地調査などが待っています。今回の視察で得られたことを活かし、登録に向けて取り組んでいきます。

大阪府議会での意見交換会

堺市役所展望ロビーから見た仁徳天皇陵古墳

仁徳天皇陵古墳前にて

世界遺産登録認定書(レプリカ)

堺市博物館にて増田学芸課長による説明