障害者差別解消法改正に向けたタウンミーティングin札幌

かでる2.7で行われた障害者差別解消法改正に向けたタウンミーティングin札幌に参加してきました。

前半の講演の講師はDPI日本会議議長補佐の崔栄繁(さいたかのり)さん。障害者差別解消法は2016年に施行されましたが、今年、その見直しが予定されています。例えば合理的配慮の不提供。ヤンキースタジアムには車椅子用の席が内野や外野など満遍なく500席あるのに対し、東京ドームではわずか一部に12席。車椅子でも変わらないサービス提供とは言えません。現行の法律では、民間については努力義務にとどまっています。合理的配慮の不提供のほか、間接差別、関連差別、を入れてのバージョンアップが必要となっているとの話がありました。

後半はグループでの事例検討。差別の事例を、直接差別、間接差別、法律には該当しない差別、ハラスメントなどどれにあてはまるかを分類していきました。例えばてんかんの方のプール利用を断るフィットネスクラブの例。これは直接差別にあたります。難しかったのは高齢障害者のアパート探しに際し、大家からダメと言われて紹介してもらえなかった例。不動産業者が断れば直接差別ですし、大家は理由を明確にしていません。大家は業者でもありません。このような場合は法律には該当しないのが現状です。

今回の改正で、差別かどうかグレーなところをより捉えることができるようになります。DPIの方々をはじめ、障害者差別解消法改正に向けて取り組まれている皆様に心より敬意を表します。