さっぽろレインボープライド2025
さっぽろレインボープライド2025が今年も2日間の日程でプライドストリート(南一条西2~3丁目の歩行者天国)にて開催されました。このイベントはLGBTQなどのマイノリティを含む全ての人が暮らしやすい社会にしていくために行われており、札幌での開催は25回目となります。このようなプライドイベントは国内外の各地で開催されており、当事者やその理解者(Ally)のみならず、地域の方や観光客など多くの方が参加するイベントとなっています。
会場には、LGBTQに関する多様な活動を行う団体や自治体、企業がブースを出展しました。若年のLGBTQ当事者向けにLINE相談窓口や居場所を提供する活動を行っているL-Port、結婚の平等の法制化を目指して活動するマリフォージャパン、当事者やその家族を支える活動を行っているSOGI-Mamii’s、札幌市や北見市、北海道などの自治体、宿泊業やブライダル業、不動産業、観光業、航空業など企業として多様性推進に取り組む事業者のブースをインターンの学生とともに訪問し、取り組みの内容を伺いました。
先の参議院選挙以降、特定の属性の人々をバッシングするデマや過激な言説が拡散し、社会の分断が深まっています。カウンター行動でアピールするのもひとつの方法ではありますが、感情的な対立を煽ることにもなりかねません。そこでわたしが取り組んでいるのは、中立的な層に共感を広げていくことです。トランス女性がまるで痴漢や性犯罪者であるかのような情報が拡散していますが、私たちのリアルを知っていただくことで、実はそれはデマで、みなさんの身近なところで平穏に暮らす一市民であるという理解につながるのではないかと思います。
楽しい方がより多くの人に伝わるという考えから、今回も『楽しい』格好で参加しました。わたしは主催者ではないのですが、当事者として会場を盛り上げることがひとつの役割だと考えています(勝手にですが)。1日目はトランスジェンダーフラッグのカラー(白・ピンク・水色)の衣装とウィッグというわりと典型的なドラァグクイーンの装い、2日目は道政報告会で使ったお祭の衣装とレインボーわたあめの屋台でした。たくさんの方と一緒に写真を撮りました。わたあめ屋の衣装は9/15の北海道新聞に掲載されました。ひとつ誤算だったのは、ほんとうにわたあめを売っていると思って買いにくる子どもたちが多かったことです。「ごめんね、綿とチョークで作った偽物なの」という度にとても残念な顔をされてしまいました。毎年「今年は何着るの?」という声をいただき、年々ハードルが高くなってきているなあと感じているところですが、来年に向けてまた知恵を絞ろうと思います。
例年レインボープライドの当日はあまり天気がすぐれず、今年も1日目の夕方から激しい雨にしたが、翌日はお天気に恵まれました。さっぽろレインボープライドの最後を飾るバブルリリースでは、一斉に放たれたしゃぼん玉の後方から西日が射し、美しい幻想的な風景となりました。
最後にこのイベントの実施にあたり、多くの困難を乗り越え今年も開催していただいた実行委員のみなさま、ボランティアのみなさま、出展された団体等、そして参加してくださったすべての方々に心より感謝を申し上げます。
ハッピープライド!
どさんこプライド!