クロスロードゲームで知る防災のススメ

札幌市男女共同参画センターのSAPPORODIVERSITYFORUM「クロスロードゲームで知る防災のススメ」に参加しました。講師は神戸クロスロード研究会代表理事の濵尚美さん、「クロスロード」を使った対話による防災啓発や、地域・学校での防災教育活動を行われています。クロスロードとは交差点という意味ですが、転じて人生の分岐点という意味に使われます。災害時には重大な選択を迫られることがありますが、クロスロードゲームは、様々な状況においてそのときにどうするか、YES/NOカードで答え、その理由についてグループに分かれてディスカッションするというものでした。グループ内で1人だけの選択をした人は金座布団(ここでは100円玉)、全員が同じ場合は10円玉を得ます。質問は4題出されました。

・避難場所にペットの大型犬を連れていくか
・近隣住民の外国人家族に声をかけるか
・豪雨災害時に感染症が拡大している場合に避難所に行くか
・避難所運営職員に女性がいない場合に自分(女性だとして)が手をあげるか

正解がないものもありますし、こうあるべきだとはわかっているが災害時に実際にできるかわからないものもありました。ペットを避難場所に連れていくかについてですが、今は同行避難ができるのだそうです。私としても犬と暮らしているのでとても勉強になりました。外国人家族に声をかけるかについてはほとんどの方がYESでしたが、災害時にそのような余裕があるかわからないという意見もありました(金座布団)。

この度のクロスロードゲームでは実際にそのような状況になったらどうするか考える貴重な機会となりました。また、金座布団という少数意見を大事にするルールは興味深かったです。札幌市男女共同参画センターのみなさま、濱尚美講師に心より感謝申し上げます。