環境生活委員会で質疑する パブリックコメントのヘイトについて

今日の環境生活委員会で報告された北海道人権施策推進基本方針についてのパブリックコメント(※1)について質疑しました。

パブコメ中に「子供が同性愛を理解できずに精神的な苦痛を強いられるため、同性愛者同士には養子を禁止すべき。」という意見があり、5月26日に開催された人権施策推進懇談会で有識者より「ヘイトに見える。この意見はとらない旨を明記すべき。」との意見がありました。これを受け意見に対する道の考え方に差別の現状について加筆されました。

委員会で、「ヘイトに対し毅然とした態度をとるべき」「ヘイトにあたるとの認識を明示すべき」「このようなコメントはふさわしくないことを示すべき」と求めましたが、案に取り入れなかったものとする区分(D区分・※2)としながらもパブコメに対する考え方に盛り込むことは示されませんでした。パブコメはプライバシー上の問題がある、名誉棄損になるような場合を除きすべて公開されます。すでにインターネット上に公開されており、削除はできないとのことです。

公開されたパブコメはこちら
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/dms/jinken/jinken-hp/pc.htm

何度も再質問、再々質問、再々々、再々々々と押し問答のような状況となってしまい、理事会が開かれ調整されました。最終的にはすでに公開されたものをどうすることもできず、今後の議会での議論とすることとしました。委員のみなさま、理事者のみなさまにご迷惑をおかけしてしまったのですが、温かい励ましの言葉をかけていただきました。まるで地域の大人に見守られている子どものような気がしました・・・。

パブリックコメントの要綱(道民意見提出手続きに関する要綱)にヘイトについての注意喚起をする一文を入れるように求め、質問を終わりました。

要綱はこちら
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/gkk/publiccomment/youkou.htm

※1 政策立案過程において、その原案や参考となる資料を公表して、広く道民の方々から意見を募集し、寄せられたご意見を考慮しながら意思決定を行うとともに、ご意見に対する考え方を公表するもの。

※2 パブリックコメントに対する道の考え方の区分はA~Eの5種類です。
A 意見を受けて案を修正したもの
B 案と意見の趣旨が同様と考えられるもの
C 案を修正していないが、今後の施策の進め方等の参考とするもの
D 案に取り入れなかったもの
E 案の内容についての質問等