ざっくり解説 ジェンダー平等について~LGBTQの視点から考える~

先日の講演『ジェンダー平等について~LGBTQの視点から考える~』はどういう内容だったの?という問い合わせが数件ありましたのでざっくりお伝えします。

1.わたしのライフヒストリーについて
2.LGBTQとは?課題について
3.ジェンダー平等とLGBTQの関係について

1.ライフヒストリーについてはこれまでの講演でもたびたび取り上げている通りで、生まれたころからららつーを卒業するまでの間、私がどう過ごしてきたか、どう感じたかについてお話ししました。
2.LGBTQとは?についてはすでに概要を知っている方も多いと思うので、LGBTそれぞれの抱える問題や最近の動向などを当事者の視点からお話しました。このようなことです。
・最近はMtFのトランスジェンダーをトランス女性、FtMのトランスジェンダーをトランス男性と表現する傾向。いずれも性自認が基準である。
・LGBTQのほかLGBTsやLGBT+、LGBTQIAなどいろんな表現があるが、それぞれにいろんな意見がある。最近はQをQueerという意味ですべてを包含するということでLGBTQを使うことが多い。道議会では『性的マイノリティ』で統一されている。
・L、G、B、Tそれぞれに特有の問題もある。
3.ジェンダー平等とLGBTQの関係についてがこの講演の肝の部分です。このような内容でした。
・基本的に、ジェンダー平等な社会はLGBTQにとっても生きやすい社会である。なぜならジェンダーギャップの狭間に落ちてしまうという問題が解消されるから。
・LGBTQの方が必ずしもジェンダー平等を望まないケースについてどう考えるか(例えば典型的な女性像にあこがれるトランス女性も少なくないが、それも一つの個性でありジェンダー平等とかち合うものではないなど)。
・ともに取り組む事例としてパートナーシップ制度(千葉市の例)がある。パートナーシップ制度を同性に限定せず異性にも適用することで、選択的夫婦別姓を望む方の受け皿として利用できる。

ジェンダー平等とLGBTQの関わりは興味深いテーマで、講演資料を作成するにあたり私にとってもたいへん勉強になりました。