カレイドスコープ

先日、東区で開催されている『つながりマルシェ』に参加したのがご縁で、農福連携に取り組まれているカレイドスコープさんにお話を伺いに行きました。農福連携については第1回定例会の予算特別委員会,第3回定例会の一般質問で質問し、取り組みの推進を求めました。今年、振興局に農福連携の相談窓口ができたのですが、コロナ禍の中で外国人技能実習生が来なくて人手不足になった農業経営者と、仕事がなくなって困っている福祉施設とのマッチングが進んだかというと、マッチング件数はごくわずかにとどまっています。

現状、何がハードルとなっているのか、どうしたら推進できるか、農福連携を進める方向性について、農福連携コーディネーターの加藤さんよりご意見を伺いました。農業経営者側としは何を依頼できるのかが分からず1歩踏み出せない、福祉事業所としてはできるかどうかわからないから手を出せないでいるという状況とのことですが、そこでカギとなるのは『農福連携コーディネーター』の存在です。農業経営者の「何が依頼できるのかわからない」という声に対し、「できないことはない」とのことでした。

わたしが訪問したときは、農家から買い取った『廃棄されるニンニク』をスライスして乾燥する作業が行われていました。加工したものは10キロ4万円で売れるのだそうです。農閑期では仕事が少なくなるのですが、このような形で仕事を平準化されていました。就労継続支援事業所が収益をあげてビジネスとして成り立たせることが必要であるとのことでした。

農福連携の将来像について、
「10年後には農福連携はあたりまえになる」
「農業経営者が収穫期の忙しいときに福祉利用者に任せて休みをとれるようにしたい」
「後継者のいない農家を福祉施設が買い取るということもあり得る」
と語っていらっしゃいました。名言だなあと思いました。特に
「農福連携には夢と希望しか感じない」
という言葉にはとても共感しました。

農福連携は農業経営者・福祉事業所どちらにとってもWin-Winで、社会にとって不利益となる要素がありません。まさに『夢と希望しか感じない』と思います。この道筋をつくることが私たちの今後の課題です。

左:スライスして乾燥させたニンニク  右:農家から買い取ったニンニク 

街宣

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