自分らしく生きようよ~学校にもLGBTQの声を~講演
第一学院高校さんの依頼でオンラインでの講演を行いました。今回は教育を中心とした内容でした。事前にいただいた質問の中にたいへん興味深い、そしてこれから必ず重要になってくるものがありました。
Q 「どのような声がけをしたらいいか?」
当事者の子どもを受け持つ教職員としてはどのような配慮が必要かと考えるでしょう。一方、多くの当事者は特別な配慮ではなく、普通に過ごすことを望んでいるのではないでしょうか。当事者がいるという前提の取り組みはぜひお願いしたいのですが、当事者がいるのでということでの対応を本人は望んでいない、というよりおそれるでしょう。教職員としてはよかれと思ってしたことがアウティングやいじめなどを誘発してしまう可能性があるのです。映画『カランコエの花』ではこのような例が取り上げられています。
なので、このように答えました。
A こちらからは声がけしない。かけるとすれば「何かしてほしいことがあれば言ってください」。
性的マイノリティに関する取り組みを進める必要がある一方でしないでほしいことがあったりで、これではどうすればいいのかわからないという声もあるでしょう。現段階ではガイドラインも正解もなく手探りな状況ですが、少しずつ答えを見つけていくことが大事なのではないかと思っています。おぼろげではありますがこうすればいいというような事例も出てきていますので今後このような場でお伝えしていきたいと思います。