旭川での視察(上原ネームプレート・第28回全国菓子大博覧会・北海道)

6月5日に旭川での視察を行いました。

視察① 上原ネームプレート
自動車用エンブレムなどのプレス加工・成型・表面処理技術を柱とし、70年以上の歴史を持つメーカーです。旭川工場では、スバル、トヨタ、ホンダ、ジャガー、ベンツ、ワーゲンなど国内外メーカー主要各社に向けにエンブレムやホイールキャップ等の製造を行い、国内拠点はここ1ヶ所に集約されています 。射出成形機や真空蒸着機、自動塗装ロボット等、多様な設備が完備され、施設内を見学させていただきました。

このような話がありました。

・エンブレムは樹脂で柔らかい。ハンドルのところについており、エアバッグが作動したときに顔に当たってもけがをしないようになっている。
・機械化されている部分もあるが、多品種小ロットなので人の手を要する作業も多い。外観検査は人の手。
・材料費が高騰しており、国内には転嫁できるが、値上げの根拠が海外には通じない。
・多関節ロボットを使って塗装を行う。2ヶ月の研修を経てオペレーションを行えるようになる。
・労使関係は良好。

参加者からの質問と答えです。

Q トランプ関税について
A トランプ関税の影響は今のところ少ないが、海外部品が多いので懸念している。

Q 難しい工程は?
A 成形。

Q 障がい者も働いている?
A 障がい者雇用も積極的に行っており、健常者より長けている所もある。職場の理解は必要。

最後に取引先と製品を示した世界地図のパネルの前で記念撮影をさせていただきました。世界的に有名な自動車メーカーの顔であるエンブレムの製作を旭川の工場が担っていることに夢と誇りを感じました。ご対応いただいたみなさまに心より感謝申し上げます。

視察② 第28回全国菓子大博覧会・北海道 あさひかわ菓子博2025

日本最大級のお菓子の祭典「全国菓子大博覧会」は、100年以上にわたり日本のお菓子文化を支えてきた伝統的なイベントであり、菓子メーカー・職人の技術や創作力を一般に広く伝える重要な場となっています。2025年の旭川開催は、北海道の素材と文化を生かした新しい菓子の魅力が全国へ発信される絶好の機会です。

道北アークス大雪アリーナ会場では約90点の大型“工芸菓子”(高さ1.5m以上も)や全国銘菓が展示されていました。鳥や花、景色などお菓子とは思えないような美しい作品が並び、高い技術力を感じました。

道の駅あさひかわ会場では、おなじみの北海道のお菓子の菓子博限定パッケージのものや、沖縄のちんすこう、静岡のうなぎパイなど全国ご当地のお菓子が販売されていました。注目されていた赤福の生羊羹は売り切れでしたが、今後販売が開始されるとのことです。

佐賀県のお菓子はないかなあと探しましたが、見つかりませんでした。大雪アリーナの方でみかん味の丸ぼうろがあったので、実家に帰ったときに食べてみようと思います。

菓子博は来場者約20万人を目標とされています。6/15日までとなっていますので、まだの方はぜひ足を運んではいかがでしょうか。