7月9日(火) 講演ジェンダー平等推進委員会 ジェンダー平等ネットワーク会議合同学習会
先日、道議会活動におけるジェンダー平等をテーマに講演を行いました。講演では、SDGsにおけるジェンダー平等の位置づけから始まり、ジェンダーギャップ指数や議会での取り組み、道の取り組み、教育分野での取り組み、米国での研修(IVLP)、性の多様性に関することなど、多岐にわたる内容についてお話しました。
ジェンダー平等は持続可能な開発目標(SDGs)の中でも重要な課題の一つであり、各分野での取り組みが求められています。特にジェンダーギャップ指数では、日本はまだ多くの課題を抱えており、道議会としても積極的に取り組む必要があります。
講演内容のポイント
- SDGsにおけるジェンダー平等の位置づけ
- ジェンダー平等はSDGsの5番目の目標として掲げられており、全ての分野での平等な機会の提供が求められている。
- ジェンダーギャップ指数
- 日本のジェンダーギャップ指数は低く、特に政治や経済分野での女性の進出が課題である。
- 議会での取り組み
- ジェンダー平等に関すること、女性の活躍推進に関すること、困難を抱える女性の支援に関することなど道議会での質問について。
- 道の取り組み
- 女性の管理職比率や男性育休取得率の向上など道におけるジェンダー平等の取り組みや成果、課題。
- 教育分野での取り組み
- 教科書や制服など学校教育におけるジェンダー平等教育の現状と今後の課題。
- IVLPでの研修
- アメリカでは女性の政治的リーダーシップの強化を目指すプログラムが数多くあり、寄付文化がそれを支えていること。
- 性の多様性に関すること
- LGBTQ+に関する理解促進と、トランスジェンダーに関する誤った情報について。
- 女性の参画と平和について
- 意思決定への女性の参画が紛争のリスクを軽減させることについて。
質疑応答
講演後には、活発な質疑応答が行われました。以下はその一部です。
Q&A
Q. 少子化対策について。出産の保険適用についてどのように考えるか、出産は増えるか? A. 保険適用は推進すべきで、現在議論中です。しかし、少子化対策にはならないと考えます。出産費用が出るからといって、子どもをつくろうとはなりません。
Q. 男性の家事・育休についての取り組みについて A. 道では男性育休取得率が23%です。育児は何年も続くもので、2週間程度とればいいというものではありません。家事については啓発にとどまっています。 再Q. 男性が家事を負担するようにするにはどうすればいい? A. 長時間労働の是正、男女の賃金格差の是正が必要です。
Q. 若い子に声をかける(候補に擁立する)活動について A. 立憲民主党では政治塾を行っています。また、数年前には「どさんこ選挙アカデミー」が開催され、実際に議員になった方もいます。
ご意見
参加者からも多くの意見をいただきました。
- クオータ制を推進すべき。
- 町内会活動について、女性役員数が少なく、女性が食事などの準備をしていたが、コロナをきっかけにみんなで居酒屋に行くことになった。
- 地方の議員のなり手が不足している。後ろだてする市民が必要で、地方への働きかけをしてほしい。
- 中高年男性の意識を変える必要がある。
謝辞
最後に、講演を聞いてくださった皆様に感謝申し上げます。今後もジェンダー平等の実現に向けて、皆様のご意見を参考にしながら取り組んでまいります。引き続き、ご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
このように、道議会活動におけるジェンダー平等についての取り組みを進めることで、持続可能な社会の実現を目指してまいります。